前法相の河合克行衆院議員(57)と妻の案里参院議員がきょう18日(2020年6月)に逮捕されるとあって、田中良幸リポーターが東京・赤坂の議員宿舎前から生中継した。「検察当局はもう出頭要請をしているということです。30人近くの報道陣が詰めかけています。2人は現役国会議員で、かつ夫婦で、さらに克行氏は前の法務大臣という前代未聞の事件です」
国会はきのう17日に閉会し、河合夫妻も姿を見せた。克行氏は「良心に照らしてやましい政治行動、法にもとるような政治活動は行ってきたことはありません」と話し、真っ白なスーツ姿の案里議員は報道陣に「弁護士から止められております。申し訳ありません」と何も話さなかった。
公選法では最も悪質な犯罪
きょう18日発売の「週刊文春」(6月25日号)は案里議員の単独インタビュー記事を掲載している。そのなかで、案里は買収疑惑について「もらい事故って感じですよ。自分はまったく(違法行為に)手を染めていないので」「主人がやっていることなので、私は知らない」と関与を否定している。
しかし、山﨑夕貴キャスターは「きょうの朝日新聞が、克行氏から計2400万円が95人前後に、案里議員から計150万円が5人前後に配られた、と詳細を伝えています」と記事を紹介した。
司会の小倉智昭「国会の閉会を待って、さっそく動いていますね。こういうけしからん輩を見ると、有権者はなんで不逮捕特権ってあるのかなと思ってしまいます」
古市憲寿(社会学者)「検察の威信を回復するという狙いがあるのでしょうが、ロッキード事件やリクルート事件などに比べると、令和の政治事件って規模が小さくてみみっちいと思ってしまいます」
東京地検特捜部の元副部長の若狭勝弁護士は「公職選挙法という法律のもとでは、現金による投票買収というのは最も悪質な犯罪に位置付けられています。これだけの規模は稀にみる事件です」と解説した。