フランスは大丈夫だろうか。マクロン大統領はきのう15日(2020年6月)、「ウィルスとの闘いは終わっていないが、最初の勝利をうれしく思う」と表明、生活制限を大幅に解除した。しかし、パリ在住でリモート出演した西村博之(2ちゃんねる開設者)が撮影した最近のパリの様子に、番組出演者みなが唖然とした。
先週土曜日の夜、繁華街の小道では屋外のテラスで食事を楽しむ人たちでぎっしり。店内はまだ自粛し、テラスのみでの営業らしいが、それでも密集して談笑する人ばかり。道路もマスクをせずにぶらぶら歩く人たちがごった返している。流れる映像に「えーっ」と木嶋真優(ヴァイオリニスト)の悲鳴がかぶった。
大統領が選挙モードで生活制限を大幅に解除
司会の国山ハセン「ロックダウン前と変わらないじゃないですか。パリにはまだ毎日400人ぐらいの感染者が確認されているのに、危機感ないのでは...」
オペラ座近くの広場で1万人が集まったデモの様子も。警察との衝突でマスクをせずに大声で叫ぶ群衆の姿があった。
「危機感のある人はマスクして全く外に出ませんが、危機感のない人の割合が高すぎる。フランスでは感染拡大は止められないですよ」と西村は言い切る。
キャスターの立川志らく「日本ではもう少しソーシャルディスタンスで距離を取りますし、マスクをしますよね。」
フランスでは6月28日に統一地方選挙の決選投票があり、西村は「マクロン大統領は選挙前に余裕をつくる状態にしたい。東京アラートをやめた東京都と似ていますね」。
小林寅喆教授(東邦大)は「やっぱり国民性でしょうか。コロナとはこんなもんだと国民自身が覚悟して対応している気もする。日本では相手にもうつしちゃいけないとの考えがあり、そこが大きな違いでしょうか」
西村「フランスでは3万人近くが亡くなり、親戚や友人で亡くなっている人がいっぱいいる。それでもこれなんですよ」
木嶋「改めて日本人は真面目なんだなと思いました」
文・ムギ