今年は「マスク熱中症」が多いぞ。全国初、熱中症の搬送者の数を番組で予想、それって意味ある?

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   きのう15日(2020年6月)は全国236地点で最高気温が30度を超える真夏日を記録した。きょう16日も暑さが続く。司会の国山ハセンはきのうダンスをする仕事があり体温が上昇。「局に戻る時に体温チェックでひっかかり、入れてもらえませんでした」。キャスターの立川志らく「娘を幼稚園に迎えに行ったが、暑くて死ぬかと思った」。

   32.6度の真夏日になった東京都内では、きのう熱中症で搬送された人が67人、6月1日からの搬送者累計は215人にもなった。寒暖差が大きく体が暑さになれていない梅雨時はより注意が必要だという。

「きょう16日は東京での搬送者は23.5人になります」

   「今年は特にマスク熱中症に要注意といえます」と東邦大の小山文彦教授。「口元の温度上昇で心拍数が増えて体温調節機能が弱りますし、口の中の湿度が高くなるとのどの渇きに気づかず、脱水症状になりやすい」。特に高齢者はリスクが高いという。

   対策としては、朝起き時や出かける前など生活の節目でこまめに水分をとること、1日のトータルで1.5リットルほどの水をとる目安を示した。

   熱中症搬送者は7月の梅雨明けからぐーんと増えるのが例年の傾向だが、6月も急に暑くなる日が増えていて油断できない。

   気象予報士の根本美緒が「全国初ですが、熱中症による搬送者の予測人数をお知らせします」と突然、切り出した。名古屋工業大の平田研究室との共同研究で、暑さ指数に加え、地域の気象条件や暑さへの慣れ、2日前からの気温などの特性をもとに予測式をつくったという。

   過去5年の6月平均は1日平均で8人だが、「きょう16日は東京での搬送者は23.5人になるとの結果が出ました」。うち屋内は18.5人、屋外が5人だという。「湿度が低めになるということで外での搬送者が少ない予想だが、マスクの影響で少し多くなると個人的には思います」と根本。

   司会の国山が「屋内屋外もわかるということですか」と聞くと、「そうです。年齢別でも予測しています」と自信たっぷりだ。「予想することによって、こんなにも出るんだと注意してもらって、搬送者数を減らしたい」

文・ムギ

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