新型コロナウイルスが世界各地で猛威をふるっている。米国では21州で新規感染者が増加、14州で7日間平均が過去最多となり、第2波が懸念されている。上智大学の前嶋和弘教授は「これまでは東海岸のニューヨーク、ニュージャージーが多かったが、他の場所での感染が増えている。それらはこれまであまり影響がなかった地域で、第2波か第1波かわからない」とコメント。
中国北京市は2カ月間、新規感染者ゼロだったが、先週木曜日以降97人が感染。北京市は市内の6市場を閉鎖し、非常時を宣言した。白鴎大学の岡田晴恵教授は、「中国当局としては北京が最重要都市のため徹底的に検査をやる」と話している。
米国や中国では第2波が来ている
そんな中で、米科学誌「サイエンス」はホームページで、世界各地で集められたデータをもとに感染の広がり方を分析した研究論文を掲載した。論文によると、発症前の感染者が46%、発症後の感染者が38%、無症状の感染者が10%で、接触感染は6%だった。
つまり、発症前の感染者(無症状)と無症状の感染者を併せて、56%が無症状。岡田教授は「歌舞伎町のホストも無症状だったが、感染のメインは症状がない人。発症する2日前からウイルスを外に出すため発症前の人を見つける事が大切」と力説する。
俳優の石原良純「今でも熱が出ているのにPCR検査をしてもらえないことがある。検査のネットワークを作ってほしい」
弁護士の山口真由「驚きだったのは、症状のない方からの感染が56%だったこと。感染源を特定しやすくするためのアプリが発表されるが、国民の多くが参加しないと意味がない。プライバシーに配慮して実行してほしい」
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹「感染しているかわからない、症状のない感染者をどう見つけるかにかかっている。経済か、感染抑止かと言われるが、第3の道はある。それは中国がやっている大規模検査です。中国は武漢で1000万人全員にPCR検査をしていますので、不可能ではない」