いよいよ梅雨入りだが、そこで怖いのが、コロナ禍で増えた「にわかテイクアウト」の食中毒である。先週、京都の病院で医療関係者に発生した集団食中毒は、近隣の店から応援で無償提供された弁当が原因だった。サルモネラ菌が検出された。
この時期に多いのは、他に黄色ブドウ球菌、セレウス菌で、東京大の「食の安全研究センター」岡崎勉センター長によると、もともと人の皮膚にいる菌なので、素手で作る料理に多いという。
むろん、各店もピリピリしている。ナマで出したいものも火を通し、熱い食材を容器に詰めないよう、ご飯も冷めてから蓋をするなど心掛けている。熱がこもったままだと、水分が溜まり細菌が増殖しやすいのだ。生ものを扱う赤坂の寿司店「ぎんざまぐろや」は、すぐには食べない客は断ることもあるという。
エコバッグの中は細菌ウヨウヨ
食品衛生アドバイザーの小暮実さんは、レンジで再加熱することもいいという。エコバッグの衛生にも気をつけたい。ある調査では、エコバッグの半数から細菌を検出したという。とくに肉や魚の汁に注意だ。
近藤春菜キャスター「届けてもらうものの中には、30分以内に食べてくださいなどと書いてあるものがありますね」
ただ、佐藤昭裕医師は「黄色ブドウ球菌は毒素を出します。加熱で菌は死んでも、毒素は残るので、加熱しても防げないものはあります」という。どうすればいいの?
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト