「進むも地獄、戻るも地獄、止まるも地獄なので、本当にギリギリなんですよね」。東京・銀座のクラブを経営している望月明美さんはこういう。進んでも赤字なことはわかっていても、休めば休むほど、店の女の子が営業している他店に移籍してしまう。
接待を伴う飲食店なので、東京都の次のステップに進んでも休業要請緩和にならないが、これ以上休業はできないと、銀座のクラブの多くがきのう8日(2020年6月)に営業再開したという。
ホステスはマスクとフェイスシールドを着用
お客さんには手の消毒、検温はもちろんだが、ウイルスを持ち込まれないように入口で靴に靴袋を履いてもらう。部屋は常に換気をし、従業員たちはマスクとフェイスシールドを着用する。
銀座社交飲料協会の保志雄一会長は、「協会として再開を推奨しているわけではないが、営業再開を待てない店もあります。2000万円以上の赤字で自分の生命保険を解約して従業員の給料にあてたオーナーもいます」と話す。感染対策ガイドライン案として、「大声での会話抑制のためBGMの音声を調整」「横について一緒にカラオケ、ダンスなど自粛」「新規の来店客には失礼のないように連絡先を確認する」などを検討している。
日本水商売協会では、スタッフと客双方が「体調確認用紙」に記入することになっている。虚偽申告したらペナルティーがあるという。PCR定期検査について代表理事の甲賀香織さんは、「従業員へのPCR検査は、もともと望んでいました。PCR検査をすれば、うちはしっかりやっていますという証明として堂々と営業ができる流れになると思う」と語る。
司会の羽鳥慎一「営業再開に踏み切るところが出てきました」
菅野朋子(弁護士)「(感染対策と営業が)共存するには、徹底検査して、大丈夫なところで営業するというような方向性に行かないとみんなが立ちいかなくなってしまう」
銀座の店に入るのもそれなりの自覚が必要だ。