将棋の藤井聡太七段(17)がきのう8日(2020年6月)に行われた史上最年少のタイトル挑戦となる棋聖戦で初白星をあげた。「なんとか1つ勝つことが出来てホッとしました。まだまだ先が長いので――」と笑顔を見せながらも気を引き締めていた。
対戦相手は3つのタイトルを持つ渡辺明棋聖(36)。渡辺棋聖は和服、藤井七段はスーツだったが、ともにマスクを着用。11時間に及んだが、藤井七段が渡辺棋聖の連続王手をしのいで勝ち切った。
「渡辺棋聖も今回の負けで褌を締め直してやると思う」
将棋界でもコロナ禍の影響で一部の対局が延期されていた。藤井七段も愛知県の自宅で「巣ごもり」をしていたが、その間にオンライン将棋やAIとの対局で「自分の将棋としっかり向き合うことができた」と話した。
元棋聖の田中寅彦九段は、「藤井七段の見事な勝利だった。渡辺棋聖も今回の負けで褌を締め直してやると思う」と話す。
司会の羽鳥慎一「渡辺さんは今最強と言われています。その人に勝つというプレッシャーは相当だったと思いますが」
青木理(ジャーナリスト)「私も子どもの頃、将棋をしていましたが、藤井七段は昔風の『矢倉』の戦型でしたね。でも、今風だなと思ったのは、巣ごもり中にAIやオンラインでやっていたことです」
菅野朋子(弁護士)「実はうちに渡辺明さんのサインがあるんです。どちらも応援したいです。こういう今の時期、明るい話題ですね」
第2局は28日(2020年6月)の予定。5番勝負で先に3勝するとタイトルを獲得する。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト