床をドンドン叩いて抵抗する家康カッコよかった
「尾張の命運をかけた信長の時系列で、刻々と変化してゆく大胆な策略と実戦的な対応の描写がとても見事だった。風間家康の今川方への忠義を見せた後の、今川軍へ翻す抵抗。ドンドンと床を叩く家臣たちの不服の行動も胸が高鳴るシーンだった。信長が迫る戦を前に奇妙丸を帰蝶に会わせたのは、決死への裏返しであり説得力があった。そこへ清須城に到着した光秀が奇妙丸と対面させる布石をココで作るとは。なぜなら、光秀は本能寺で信長だけでなく、信忠(奇妙丸)も討つわけだから...」
風間俊介演じる松平元康(徳川家康)もよかった、という声が多い。
「食事も休養も与えない今川の命令に、大高城から一歩も動かないと啖呵を切る元康。根が穏やかな性格だけに骨っぽくて面白かった。腹が減っては戦ができぬ、だよー」
「兜をかぶったまま湯漬けを食べ、最後の最後まで武装を解かず殿をお守する三河武者。最後に天下を取った三河武士、殿への忠義は比類なしだ」
しかし、家康と於大の方との十数年ぶりの母子対面をなぜ見せなかったのかと怒る人が多い。
「松平元康が岡崎城に入る経緯はぜひ見たかった。母上との涙の再会も見応えあっただろうに。なぜ、駒なんかにしゃべらせて終わりにするのですか。本当に、本当に、残念です」