使われた凶器も異様ならば、動機も不明と不気味だ。4日(2020年6月)午前10時すぎ、兵庫県宝塚市の住宅街で、ボーガンを使った殺傷事件があり、23歳の大学生、野津英滉容疑者が逮捕された。被害者はいずれも親族で、祖母と母、弟が死亡、伯母が重傷だ。野津は「殺そうとした」と容疑を認めているが、動機は不明だ。
リポーターの阿部祐二が近隣で聞くと、このところパトカーが頻繁にきていたという。幼い頃から暴力的だったという証言もあった。大学にはほとんど姿を見せず、いつも1人で、友人もいないようだったという。
簡単に人殺せるのにまったく規制なし
司会の加藤浩次「ボーガンで事件、これ規制がないんですよね」
近藤春菜キャスター「殺傷能力を考えると、規制も必要かも」
ボーガンの威力はどの程度のものか。阿部が販売店で確かめた。いわゆる洋弓の一種で、金属製の弓の力は強い。過去にも、鳥を撃ったり、人を傷つけた事件はあったが、規制はなく、誰でも買えるという。値段は4万円くらい。
ただ、「規制は簡単ではない」と、弁護士の菊地幸夫はいう。「銃刀法で銃や刀は規制されていますが、弓は入っていません。アーチェリーがあるから。金属バットも凶器にもなりますが、それと同じです」
加藤「規制してもいいんじゃないか」
犬山紙子(エッセイスト)も、「私も仕方ないと思います。殺せてしまうのは衝撃です」
そもそもスポーツとしてボーガンを楽しんでいる人は、どのくらいいるのか。その人たちを登録制にすればいいのではないか。それ以外の使用は、鳥を撃ったり、人を狙ったりなのだから。