白人警察官が黒人男性を死亡させた殺人事件で、抗議のデモが全米に広がり、トランプ大統領は軍隊で鎮圧すると強硬策に出ようとしている。何が起こっているのか、ジャーナリストのモーリー・ロバートソンが解説した。
トランプ大統領は極左グループが扇動しているとTwitterで非難しているが、ロバートソンはこれに否定的だ。白人至上主義者の一部のミリシア(武装組織)が、極左グループに成り済まして、ツイッターで「怒りを白人に向けろ」と煽って、デモを過激化させたとみている。彼らはトランプ支持で、人種が混在する都市部とそれ以外とを分離させたいのだという。
メディアもトランプ支持の保守系と反トランプの中道・リベラルとに二極化して、世論が一つになりにくい。さらに、ロシアと中国が騒動に便乗して情報戦を展開中という観測があるという。
全米混乱で新型コロナ対策失敗のごまかし
司会の加藤浩次「これ、相当に複雑に絡み合ってますね」
ロバートソン「白人の警官が黒人を痛めつけるのは昔からだが、最近はその状況を動画で撮れるようになったことが大きいんです」。もう泣き寝入りはしないし、白人警官も言い逃れができなくなっているということだ。
加藤「トランプさんはコロナで失敗してる。そこで暴動に目を向けさせたいということですかね」
ロバートソン「軍隊が黒人の暴動から守ってくれれば、トランプさんありがとうという白人層はいます。みんなが平常心を失うと、トランプが有利になります」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト