東京アラート発動!第1波が再燃――緊急事態宣言解除で感染者が夜の街にあふれだした

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   東京で34人の新型コロナウイルス感染者が確認された2日(2020年6月)、「東京アラート」が発令され、レインボーブリッジや都庁舎が赤く点灯されるなどして注意喚起を促した。日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は、「今回の発動は、夜の繁華街に向けて出したのだと理解しています」と話す。34人という数字より、夜の街を訪れる若者への警告の意味合いが強いというのだ。

   感染者34人のうち12人は感染経路不明だが、この数字の増え方が、また外出自粛や休業要請が出されるかどうかの判断基準になりそうだ。水野医師はこう解説する。「感染経路が追えない人が増えるということは、水面下で感染者が増えているということで、大変危険です。12人の中には、なんらかのパーティーや飲食店に行っていて、事情があって話せないという人も含まれているようです」

このままでは再び「外出自粛」「休業要請」

   東京に第2波はもう来ているのか。水野医師は「東京はまだ感染者がゼロになった日はありません。北九州はもう3週間くらい感染者はなかったので、第2派の予兆と言えますが、東京はまだまだ第1波が終わっておらず、くすぶっている状態です。今回の数字は第1波の再燃でしょう」と言う。

   この34人が感染したのは緊急事態宣言中の5月19日ごろだ。宣言解除から数日たった今、街に多くの人が出てきて、感染者が水面下でどんどん増えている可能性もある。

   司会の加藤浩次は「東京アラート」の分かりづらさを指摘し、「たとえば『感染経路不明者が50人を超えた場合は元の休業要請、外出自粛に戻ります』とした方が、みんなが守ると思うし、緊張状態も保てる」と話す。

   水野医師「具体的な数字や、こうしたらこうなるという手順を視覚で訴えられれば、気を付けようというモチベーションも上がると思います。まず数値化し、見える化することが大事です」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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