きのう1日(2020年6月)の東京都の新たな新型コロナ感染者数は13人、うち感染経路不明者は7人だが、飲食に伴う店に同席したり、飲食接待業に関連したりしていた人が男女合わせ8人いた。小池百合子知事は年代に言及し、「年代を見ますと20代が7人、30代と40代が2人ずつ。夜の街関連の方々がかなり多いですね」と指摘した。
「夜の街」の感染者は増加傾向があり、先月(2020年5月)19日から25日までは感染者48人のうち5人だったが、先月26日からきのう今月1日までは90人中26人いた。東京都によると、一時期は女性が多かったが、現在は20代の男性が多い。全体の半数が新宿エリアの飲食店の関係者だという。
水商売協会は「髪を後ろで束ねてマスクを」と呼びかけるが
西村康稔経済再生担当相は1日、「接待を伴う飲食店は非常に近い距離で会話がなされ、濃厚な接触だと思います。今週中に専門家とガイドラインの検討会議を始めます」と述べた。
業界団体の日本水商売協会は、(1)飲み物を飲むとき以外はマスクを外さない(2)顔や髪を触らない、髪は後ろで束ねる形が望ましい、といった独自のガイドラインを設けている。これをつくった寺谷公一さんは、「正解がよくわからないところで、皆さん手探りで恐る恐る営業している。政府がつくるガイドラインは店側が守れるような実現性のあるものにしてほしい」といっている。
白隠大学の岡田晴恵教授「濃厚接触になりやすい職業なのかもしれませんね。店側が守れる実現性と感染症対策の落しどころをどうするか難しいと想像はします」
感染対策と経済、まだまだ模索が続く。