サッカーのJリーグは7月4日(2020年)に試合再開を決め、今月20日までに選手、スタッフ、審判ら関係者2340人全員にPCR検査をするという。再開後も2週間に1回継続検査をする。
白鷗大の岡田晴恵教授は「再開するならば、陰性証明を出しましょうということですね」と説明する。当面は無観客試合だが、観客を入れようとすれば、まずは選手やスタッフに陽性者がいないことをPRしなければならない。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)は英断だと評価する。「ポイントは、PCR検査の拡充ということではなく、2340人全員検査という点です。狭い意味での医療ではない。では、何のためにやるのかというと、日常を取り戻すため。安心してサッカーができる状態を作るため。これは(他の競技にも)広がって、スポーツだけじゃないかもしれない。Jリーグの意味のある決断だと思います」
岡田教授「各国の対策も見据えた全員検査です」
司会の羽鳥慎一「今後取るべき方策が、まずJリーグで行われているということですね」
これからは「スタッフ全員がPCR検査で陰性でした」というのが、飲食店やスーパー、理美容院、ファッション店などのウリの一つになっていくかもしれない。
また、各国は出入国の制限を緩和しはじめているが、入国の時やビザ申請の時に陰性証明の提示を求められることが多くなるだろう。岡田教授は「Jリーグの全員検査もそうした渡航のことがあるのかもしれません」という。
外出や営業自粛が解除され、安心して普段の暮らしに戻るためには、まずは安全性の徹底と確認が必要ということだ。
文・カズキ