「戦国フェミニズムをやりたかったら朝ドラでやって」
「桶狭間の戦いという歴史的な大イベントを、フィクサー・帰蝶がボンクラ信長を促して、元康ママを動かし、こともあろうに駒しかアタマにないマザコン元康の情に訴えるという、なんともアホらしい茶番劇に仕立てた脚本家とスタッフに絶句。さらにスゴイのは『いったいこのドラマの主人公はだれ?』って感じの光秀の、あまりにあまりな存在感のなさ。このドラマって、もう徹底的にわけがわからん!」
「帰蝶。なんでこの時代の女が戦略決定に重要な役割を果たす?それも桶狭間。そりゃあ日野富子とか淀君とか北条政子とか国の行末にすごい影響を及ぼした女はいたよ。でもそれは権力者亡き後の後継者の母としてだ。現代フェミニズムをやりたいのなら朝ドラでやってくれよ」
「いや、帰蝶が信長を熱田宮に行くように仕向けましたが、信長はちゃんと光秀の策だと解っている。まあ信長をうまく乗せる帰蝶の手腕があるから成功したのだろうね」
さて、次回はいよいよ本能寺の変だ。期待が高まる。
「大河史に残る名作だ。完璧なまでの群像劇。斎藤道三や斎藤義龍、信長と帰蝶、足利義輝と三好長慶と松永久秀と細川藤高、さらには今川義元、松平元康、羽柴藤吉郎秀吉に至るまでが魅力的に描かれている。すべてが思い入れある人物として物語を進行している。主人公の影が薄いという感想もあり得る。だが、大河の真の魅力は群像劇。かつての名作、黄金の日々も太平記も群像劇だったよ」
「信長を登場させるドラマにおいては、ましてや大河においては、どんな視点で描こうとも桶狭間はヤマです。『狙うは今川義元の首一つ!』。今川義元を演じる愛之助さん、抜群の演技力と、見た目も義元に合っていて見入ってしまいます。どんな最期になるか、来週の桶狭間、楽しみです」(テレビウォッチ編集部)