東京・江戸川区の男子高校3年生2人がデザインした「笑顔マスク」が話題になっている。湯野拓也さんと石田祥梧さん。「身近なところで社会貢献したいなと思った」「コロナの状況で何かをと」と話す。江戸川区役所を訪れて、「これ、コールセンターの人たちで使ってください」と手渡した。口角が上がって、笑っているように見える。新型コロナ対応で忙殺されている窓口が笑顔になった。
「飛び出す絵本」式の手紙も付いていて、開くと拍手をする絵柄になり、「コロナウイルス感染が猛威を振るう中、江戸川区民のために働いでくださり、ありがとうございます」と書かれていた。
担当課長さん「励みになります」
なぜ、コールセンターなのか。「コールセンターがつながらないということや、当たられているような印象を受けたので」と湯野さん。
区は特別定額給付金の対応のためにコールセンターを設け、50人の職員が休日返上で問い合わせ対応に当たっているが、荒い言葉をぶつけられたり、罵声を浴びせることも少なくない。責任者の白木雅博・福祉推進課長は「お叱りを受けることが多いので、マスクは励みになります」と喜ぶ。
2人は小学校以来の親友で、目下は大学受験を目指して準備中だ。司会の小倉智昭がそのマスクをつけて、「家を出るとき、家内から口角をあげなさいよといわれるんです。年をとると口がへの字になりがちだから、これでテレビにも出るかなあ」
鈴木啓太(サッカー日本代表)もマスクを着け、「いいですね、この行動力」
中瀬ゆかり(「新潮社」出版部部長)「コールセンターは大変だなあという想像力がいい。それに2人ともイケメン」