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「黒川賭け麻雀」タレ込むならやっぱり週刊文春か!取材力も取材費も他誌とケタ違い

   検事総長間違いないと思われていた黒川弘務東京高検検事長を見事な「賭け麻雀」スクープで追い落とした週刊文春が、その経緯の一端を明かしている。黒川の異例の定年延長がなされた後の今年2月(2020年)、週刊文春の情報提供サイト「文春リークス」に情報が寄せられたという。「黒川が産経の記者と賭け麻雀をしている」というものだった。

   すぐに連絡を取り、対面したところ、情報提供者は自ら身分を明らかにしたという。件の産経新聞関係者が腹を括っていたことがわかる。この時点の情報では、正確な日時、場所、4人目が誰なのかはわからなかった。そこから取材に2ヵ月をかけ、産経のAのマンションでやるということを突き止める。

   何度かここで書いているが、こうした情報は、今は週刊文春にしか入らない。情報を持っている人間は、もし「現代リークス」や「ポストリークス」というのがあっても、そこへは行かない。なぜなら、提供しても、取材力も取材費もない編集部では、満足なものにはならないからだ。

   週刊文春がうらやましい。週刊誌が火花を散らしていた往時なら、こうした情報が各週刊誌編集部に舞い込み、熾烈な取材合戦になっただろう。スクープは売れないといわれるが、この黒川賭け麻雀スクープは完売したそうだ。

   週刊新潮は悔しいだろうな。今週、黒川事件をどう扱うのかと思ったら、「雀卓実況中継」ときた。黒川の雀荘での生態を描写している。黒川はいくら負けがこんでいても、黙り込むようなことはない。酒が弱いので、タバコぷかぷか、陽気で、途中で片尻を上げて"プッ"とおならもしていた。法改正の論点や、他省庁の人事、同僚の批判には饒舌だったが、肝心の捜査の話になると、巧みに逸らしていた。どんなに負けても一晩で3~4万円......などなど。

   週刊文春によると、朝日新聞の人間は経営企画室という社の中枢にいるが、「当該社員については管理職からも解いたうえ、人事部付けとしています」(朝日新聞)。読者からの反発は強く、解約が相次いでいるそうだ。

   黒川が不祥事で消え、コロナ対策は打つ手打つ手がうまくいかず、女房役の菅官房長官との間には秋風が吹き、安倍首相は周囲に「もう嫌になった」と漏らしているという。安倍ちゃん、遠慮しないですぐに辞めていいんだよ。私ならそう声を掛けるな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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