コロナ鬱が広がっているらしい。おりたメンタルクリニックの織田宗太郎院長は「不安症状を訴える人が増えています。最近は毎日、コロナ鬱症状の人が10人ほど来院しています」とはなす。
どんな不安症なのか。「共同の扉を素手で触れない」「バスの降車ボタンが押せなくなった」「スーパーで商品を手に取って戻す人が多くて、それが気になる」「エスカレーターで手すりを持てない」「買ってきたものを一度洗ってから冷蔵庫に入れないと気がすまない」「夫は玄関で全部服を脱がせ、シャワーを浴びてもらうようになった」などだ。治まっていたパニック障害の症状が再発してしまった人もいる。
専門家「ウイルスは触っても感染しません。あとの手洗いが肝心」
司会の加藤浩次「徹底的に努力しているというのは悪いことじゃないんですけど、不安になりすぎてしまうんでしょうね」
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「不安との付き合い方は難しいですよ。僕自身も手すりを持てなくなっています。元の生活に戻れないと悲観的になってしまうと、さらなる鬱になってしまう」
日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は「こういう方が多いのにびっくりしています。家からまったく出ない人や、眠れなくなってしまった人もいます。オンライン診療をした人の中には、買い物に行くと感染してしまうのではないかという人もいます。間違ってはいけないのは、新型コロナウイルスに触っても感染しないということです。皮膚を突き破って侵入してくることはなく、あとから手洗いすれば感染しないことを忘れないでほしいです」と訴えた。
加藤「仮に手にウイルスがついても、口や鼻、目を触らなきゃ大丈夫なんですね」
水野医師「逆に、消毒ばかりすると手荒れを起こし、その傷から入るリスクが出てきます。そのへんも注意してください」