SNS誹謗中傷にどう対抗する? 番組で大激論!「嫌ならSNSやめれば」「それは違うだろ」

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   5月23日(2020年)に亡くなった女子プロレスラーの木村花さん(22)。彼女を追い詰めたのは出演していた恋愛リアリティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系)での言動をめぐってSNSに殺到した誹謗中傷とみられている。

   テラスハウスでは、4年ほど前に出演していた男性も「気持ち悪い」など、多い時で1日400件ほどの誹謗中傷を受けていた。出演者はすべて何らかの誹謗中傷を受け、中には泣いている子もいたという。

米国や韓国では実名で堂々と誹謗中傷する

   SNSの誹謗中傷に立ち向かった人もいる。元AKB48で、卒業後アパレルブランドを立ち上げた川崎希さんは、人格否定のほか妊娠中には「流産しろ」とまで。川崎さんは「誰か特定しないとエスカレートする」として、去年(2019年)に弁護士を通して発信者情報開示請求を行った。その結果、誹謗中傷を行っていた2人の女が特定され、今年3月に書類送検された。

   木村花さんが所属するプロレス団体代表のロッシー小川さんも「何らかの処置をしないと減らないです」と情報開示請求と訴訟を行う構えを見せている。

   発信者の情報開示をスムーズにするための法改正を求める声も上がっている。日本では匿名でSNSを使う人が75%と、イギリス、韓国、アメリカの30%台に比べて高い。

   ITジャーナリストの三上洋さんは、人目を気にする国民性や、インターネット草創期の2ちゃんねるなどの掲示板により、日本では匿名がスタンダードになったと語っている。

   鴻上尚史(作家・演出家)「本名だと日本では誹謗中傷は減ると思う」

   西村博之(2ちゃんねる開設者)「アメリカでは平気で本名でやる。韓国も本名で芸能人を誹謗中傷する。(誹謗中傷が)嫌ならツイッターを使うのをやめればいい」

   上地雄輔(俳優)「無免許で運転する一部の人がいるからといって、自動車を止めようとはならない。嫌なら使うなというのは違うと思う。マナーを教育の一つとして教えるべきではないか」

   西村博之「日本の法律では『気持ち悪い』と発言するのはほとんど問題ない。木村花さんに『出て行け』というのもあくまでも感想。法律でやっていいことはオンラインでもやってもいいので、まず日本の法律を変える必要がある。一方、リアリティーショーでは世界で38人が亡くなっていて、番組自体に問題がある」

   木嶋真優(ヴァイオリニスト)「番組の感想で『死ね』ってなりますか?」

   キャスターの立川志らく「落語家がいうのも変だが、法律ではなく道徳の問題」

文・みっちゃん

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