きのう25日(2020年5月)、政府は新型コロナ対策の緊急事態宣言を全面的に解除した。安倍首相は夕方の会見で、「わずか1カ月半でほぼ収束させることができました。まさに日本モデルの力を示したと思います」と力を入れた。
北海道、首都圏4都県と残っていた東京都の小池百合子都知事は、「ウイルスがゼロになったわけでは決してありません。ゼロリスクということもありません。これから第2波をどう防いでいくのか、次に備えるために『新しい日常』へのご協力をお願いします」と改めて気を引き締めた。
近藤サト「気を緩めるという感覚は日本人にはもうありません」
街で聞くと、「観光地とか、全然行けてないので行けたらいいな」(20代女性)、「やっとここまで来たかな、という気持ち。不安もありますけど」(飲食店主)と、期待と不安の両方の声があった。
司会の加藤浩次「きのう解除、率直的に言ってどうですか」
ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)「何かが終わったのではなくて、終わりの始まりだと思いました。日本は様々な要因があって、これだけの感染者、重症者、死亡者を抑えたということは、本当に良かった、よく頑張ったね、と考えていいと思う。これからの推進力にしたいですね」
近藤サト(フリーアナウンサー)「最近、電車に乗ってみましたが、すごく空いていて、みなさん全員マスクをして余計なお話はありません。気を緩めるという感覚は日本人にはもうなくなったと思います」
日本感染症学会・専門医の佐藤昭裕医師は「感染者の方はまだゼロではなくて、いまも病院におられる方もいらっしゃる。こういうことをしっかり考えて、新しい日常を過ごしていくことが大切ですね」と指摘した。