「新しい生活様式」で学校生活はどう変わる? 平時に近い「感染レベル1」でも机の間隔は1メートルが目安

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   緊急事態宣言の全面解除で学校生活も徐々に再開されるが、子どもたちの生活はどんな風に変わるのか。

   まず机の配置だが、文部科科学省のガイドラインでは感染レベルによって間隔が変わる。レベル1では1メートル目安だが、レベル2以上では2メートル(最低1メートル)になり、学級を2つに分けて分散登校や時差登校などの工夫を求めている。

   専門家会議の説明では、真っ先に解除された39県はレベル1に当てはまるということだったが、今の東京や大阪はどうなのだろうか。東京大学大学院特任研究員で公衆衛生学が専門の坂元晴香さんは「基本的にはレベル1でしょう。ただ、注意を要するという意味では、神奈川県などは場合によってはレベル2に該当する可能性もあります」と話す。

再開した学校で教員が苦労するのは消毒作業

   対面形式のグループワークや合唱や合奏、調理実習などは「感染リスクの高い授業」とされているが、これもレベルによって実施できるか否かが変わってくるようだ。

   体育の授業はマスクなしで行うが、児童生徒の距離は2メートル以上保つ。水泳授業は問題ないが、ビート版やタオルの使いまわしはNGだ。(ただ、わが子の通う都内の区立小学校では「今年度はプールの授業は中止」という通達が来たので、学校によって対応は変わるようだ)

   司会の小倉智昭「学校の場合、こういうやり方は現実的じゃないよね。例えば部活は、ラグビーや相撲はダメだけど、水泳や陸上はよいと色分けするのですか」

   坂元さん「細かく線引きをしていくと現場の負担は相当だと思います。ただ一方で一律禁止にしてしまうとマイナスの影響が大きい。特に流行していない地域ではできることからどんどん始めていきましょうということだと思います」

   深澤真紀(獨協大学経済学部特任教授、コラムニスト)「分散にすると同じ授業を2回することになり、先生の負担が増えます。クラスの人数を減らし先生を増やす対策をした方がいい。すでに開校した学校で先生方が一番苦労しているのは消毒だそうです。これは予算を付けてプロの清掃の人が常にいるようにしないといけません」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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