2つのカップル同士どころか、男女合わせて約6人のドロドロ「六角関係」の不倫を描いたテレビ朝日系ドラマ「奪い愛、冬:傑作選」第1話が23日(2020年5月)に放送され、ネットは興奮の渦となっている。
カルト的人気を博した、浜崎あゆみとエイベックスのプロデューサー松浦勝人とのドロドロ愛憎劇を描いた「M 愛すべき人がいて」がコロナ禍により中断に追い込まれたため、3年前に放送された同ドラマを編集して再放送した。
「六角関係」を描く衝撃のノンストップ愛憎劇
「M 愛すべき人がいて」と同じ鈴木おさむが脚本を担当し、三浦翔平、水野美紀らが大暴れする「衝撃のノンストップ愛憎劇」の話題作だからだ。つまり、「M」の原点は「奪い愛」にあるというわけだ。
物語は、デザイン会社で働く池内光(倉科カナ)は、恋人の奥川康太(三浦翔平)からプロポーズされる。建設会社のコンペに参戦することになった2人は会場に向かうエレベーターの中でキスをする。その瞬間、光は開いた扉の向こうにライバル会社のデザイナー・森山信(大谷亮平)を見て、衝撃を受けた。
信こそは、かつて光が死ぬほど愛した男、そして3年前に突然姿を消した男だった。せきを切ったように、止めどなくあふれ出す信への愛情。一方、一人息子の康太を溺愛する美佐(榊原郁恵)は、光のことが気に入らず身辺を調査する「鬼の姑」。さらに信の妻・蘭(水野美紀)は、最愛の夫が浮気に走らないよう鋭く目を光らせる、凶暴さと狂気をはらんだオンナだった...。
まともな人物がほとんど登場しないという、ぶっ飛んだドラマなのである。
「M」の田中みな実は「奪い愛」の水野美紀がルーツなのね
ネット上では、「M 愛すべき人がいて」と比べ、「『M』の田中みな実は、『奪い愛』の水野美紀がルーツだったのね」などと楽しむ声が殺到した。
水野美紀は、片足を通り魔に襲われて傷を負っている設定。片方の目を失っている「M」の田中みな実と同じだ。そして、何かというと「(足が)うずくのお~、うずくのお~」と叫んで夫の信を脅すのだった。
「蘭さん怖い。うずくのお~~~~~~~! Mの田中みな実の許さなあ~~~~~~い!は、ドラマが違えど、この水野美紀だよね。蘭さん、男の肩に足を乗せて『逃さないからね』はさすがに怖いわ」
「やっぱり蘭さん、杖なくても歩けるね。足がうずくのもいつもタイミングねらっている。ホント、悪女だ」
「この手のドラマは、普通のドラマではあり得ないベッタベタな内容と、大袈裟でわざとらしい演出を楽しむものかと。どこか懐かしい昭和感が。水野美紀さんはめちゃくちゃ楽しんでいますね。怖くて面白くて笑える。もうイキイキして見えます」
「M」の三浦翔平はアユに「俺のかけた虹を渡れ!」と叫ぶ自信過剰男だったが、「奪い愛」の翔平は倉科カナを奪われると、どんどん情けない男になっていく。
「こんな翔平くん見たくない。倉科マナを失って会社のロビーで大声張り上げるのもやめようよ。光への思いが強すぎて、壊れていく翔平くんの演技が上手すぎて、なんか浮いている感じ。ほかの登場人物のあり得ない設定、あり得ない行動が多すぎるから。あ~~、私は翔平くんにこんな役やってほしくなかった! こんな翔平くん、嫌だ!」
「取引先の会社の前で抱き合うなよ、翔平。どこでもかんでもイチャコラしすぎー。海の中に入って叫ぶなよ。風邪ひくよ」
「翔平、Mのキャラとだいぶ違うね。すごい演技力だね。今よりツルッとしてイケメンだし、めちゃくちゃ女受けしそうな顔だよね 。背も高くてカッコいい。キスシーン多くて照れるわ。クッソー!!(笑)」
榊原郁恵が姑の嫌なところを煮詰めて凝縮した女に
榊原郁恵が翔平を溺愛する母親役で登場、将来の嫁である倉科カナをトコトンいびる鬼の姑役で存在感を出している。
「郁恵さんも強烈キャラだよね。姑の嫌なところを煮詰めて凝縮したような感じ。こういうクソ姑の役も珍しいね。本人も新鮮で楽しかっただろうな」
「郁恵さんが、わざと倉科カナが一生けん命に描いた翔平に似顔絵をシュレッダーにかけるところが笑えた」
「M」ではヒロイン・アユ役の安斉かれんの「大根、棒読み」が論議の的になっているが、「奪い愛」でもダレノガレ明美の「棒読み」が話題になっている。
「ダレノガレひどい棒読み。 表情も全然ない演技。相手役の三浦翔平くんが上手いだけに、下手さが際立つ。間違っても女優になりたいなんて思わないでほしい」
皆が陳腐で安っぽいことを大真面目にやりきっているのが面白い
これにはこんな擁護の声が。
「このドラマは、敵役の水野美紀さんのブッ飛びに惹き付けられるのと同時に、全体的に皆が陳腐で安っぽいことを大真面目にやりきっているのが面白い。チープなことをここまで一生懸命にやれば味になるというか、これはこういう種類のドラマなのです。だから、ダレノガレさんもあれで正解なのです」
「同感だ。不倫で笑えるドラマって最高。不倫のパロディドラマ、でも、みんな真剣なのだよね。信と光。そして奪われそうなお二人も。そのお二人が壊れれば壊れるほど面白くなっていく」
「このドラマ、犯罪行為のオンパレードだな。ストーカー、他人の机の引き出しを勝手に開ける、名誉毀損、盗み撮り......めちゃくちゃな中で、光の母親のキムラ緑子の演技が光っていたな。彼女だけが唯一まともな人物だ」
「翔平の嫉妬心をあおりまくる秋元才加がいい味出している」
それにしても、ちょっとエッチシーンが多すぎるのでは、という指摘も。
「いきなりのベッドシーン。結構生々しいシーン多くて昼ドラ感がハンパない。女子高生の娘と見ていて気まずくなった」
「信さんのシャワーシーンが意外と多いけど、制作側は何か勘違いしてないか」(テレビウォッチ編集部)