緊急事態宣言の最中に、新聞記者と賭けマージャンをしていたことを「文春砲」で明らかにされた東京高検の黒川弘務検事長は、きのう21日(2020年5月)に安倍首相に辞職願を提出した。「私の行動は緊張感に欠け、軽率に過ぎるものであり猛省しています」とコメントも出した。森まさこ法相は黒川氏を訓告処分にしたが、懲戒処分にはあたらないため、このままだと7000万円ともいわれる退職金は支払われる見通しだ。
社員がマージャンに参加していた朝日新聞社の調査によると、黒川氏をはじめとする4人は、この3年間に月2、3回の頻度でマージャンをしていて、1回の勝ち負けは数千円~2万円だった。緊急事態宣言中の4月と5月にも計4回、都内のマンションで卓を囲んだという。
賭博容疑で立件すべきじゃないのか
訓告処分は法律に基づく懲戒処分にはあたらず、東京地検の元検事の大澤孝征弁護士は「ただの注意。懲戒処分を出すには時間がかかるため、すぐに出せるなかで最も重い処分にしたのでは」と説明する。退職金は全額支払われるが、「今後、賭博事件として立件されることがあれば、退職金の減額もあり得る」と話していた。
キャスターの立川志らく「定年延長の話が出たころから、黒川さんは『辞めたい、辞めたい』と周囲にもらしていたみたいだから、願いがかなってよかったですね。退職金ももらえるし。これ、わざと?」と皮肉り、 「そう考えないと、この状況下で理解できない。東大まで行って、(検察)ナンバー2まで上り詰めて、こういう晩節のけがし方ってね」という。
正能茉優(社会起業家)「これだけ問題だと思われているのに、このおじちゃまたちは、なんで人から見られるということに対して意識が低いんだろう、と不思議です」
アンミカ(モデル)「次に任命される検事さんのことも、私たちが注意深く見ていくことが必要ですね」