この冬、新型コロナ第2波、第3波は必ず来る!欧州の「L型」襲来で日本でも死者1万人
コロナ関連では、週刊現代が頑張っている。特に専門家会議への疑義は読みごたえがある。<そもそも、一部の医師たちは、専門家会議が主導した感染症対策の最初の一手から疑念を抱いていた。「専門家会議は当初、クラスター対策を当てにしてPCR検査の件数を絞りました。その結果、政策決定に必要な感染者数を把握できなくなってしまっています。
また専門家会議が『外出自粛』を打ち出したことで、政府は緊急事態宣言を発出し、延長までしました。これにより倒産などの経済的な犠牲者が出ただけでなく、『第2波』で、さらなる死者が出る恐れがあります」(医療ガバナンス研究所理事長上昌広氏)>(週刊現代)
専門家会議の尾身茂副座長は不安にかられ始めた。<「その本音が見えたのは、5月11日の参院予算委員会における、尾身副座長の発言だった。「(実際の感染者数は)10倍か、15倍か、20倍というのは誰もわからない」「わからない」のではない。専門家会議が初動を間違えたから、「わからなくなってしまった」のだ。しかも、尾身副座長が思わぬ本音を漏らしたことは、これまでの対策が実のところ、かなり当てずっぽうだったことも白日の下にさらすことになった。
たとえば、専門家会議が緊急事態宣言を解除する判断の根拠は、「1週間の10万人あたりの新規感染者数が0.5人以下」がひとつの目安になっている。しかし、そもそもの感染者数が誰にもわからないのだから、緊急事態宣言を解除するにしても、延長するにしても確たる証拠などないことは明らかだ。
本当の感染者数はどれほどいるのか。厚労省が発表する累計感染者数は1万6113人だ(5月14日現在)。しかし5月2日、神戸市だけで約4万人の感染者がいるという驚きの試算も発表されている>(同)
奥村康順天堂大学医学部免疫学特任教授はこう語っている。<「外出自粛により、多くの日本人が免疫を持たないまま、その季節を迎えることになると、欧米で流行していた『L型』の新型コロナウィルスが、日本でも流行することになるでしょう。『L型』のウィルスは現在、日本で流行っている『S型』よりも病原性が高い。どちらも武漢で生まれたものですが、実はアミノ酸の構造が違うのです」>
日本での新型コロナによる死者数は800人弱。一方、イギリスでは3万人超、スペインでは3万人弱と桁違い。<「日本でのコロナの死者数が少ないのは、日本の対策が成功したからではありません。そもそもウィルスの種類が違ったからなのです」(上理事長)>
この冬、欧州を襲ったL型の新型コロナが日本で流行すれば、1万人を超える死者が出てもおかしくないというのである。第2波の後は必ず第3波が襲ってくる。アメリカのミネソタ大学の「感染症研究政策センター」が4月30日、過去のインフルエンザの流行を元に、感染拡大と収束の波がどのようにやってくるのかを予測したそうだ。2021年の11月ごろに第3波が発生するという。東京五輪開催は中止のようだな。(文中敬称略)