あす21日(2020年5月)にも緊急事態宣言が解除される見通しの大阪は、街も再開に向けて動き出した。きのう19日は天神橋筋商店街は多くの人でにぎわい、「美容室にパーマをあてにいきます」という女性がいた。
ソースの2度づけで有名な「串カツだるま」の道頓堀店は、感染防止策としてソースを「かける方式」に変更し、多くの客で繁盛していた。「(2度づけソースが)ないと寂しいなあと言われますが、みなさん、この時期やから仕方ないね、という感じです」と中嶋隆晴店長は話していた。
なぜ大阪は急速に感染者を減らすことができたのか。街で聞いてみると、「東京と違って、大阪の人は守る人が多い」「大阪は(生まれ育ちも)ずっと大阪という人が多く、気持ちが1つになりやすい」「きょうも近所の人が消毒液をくれた。こんな時期だから、おすそ分けって。大阪ってそんな感じじゃないですか。結束力が高いのよ」と人情の濃さをあげる。
際立っていた吉村知事の素早い対応
大阪が東京より早かった理由として、「吉村さんのトーク力。ゴールが見えているのが良かった」「あの人の言うことだったら、みんな聞こうかとなるんちゃうかね」と吉村洋文知事を評価する声も多い。
毎日新聞と社会調査研究センターが行った「新型コロナ対応で最も評価している政治家は?」というアンケート調査でも、吉村知事は2位の小池百合子・東京都知事、3位の安倍晋三首相を大きく引き離して、ぶっちぎりの1位だ。
東邦大の小林寅喆教授は「(3月に大阪府が独自に設置した)入院フォローアップセンターによって、保健所の負担が減り、患者をうまく振り分けることができ、医療崩壊を抑え込むことができました。この戦略はとても良かったと思います」と見る。
キャスターの立川志らく「吉村知事はクレバーだし、想像力があり、人情味もあって、トーク力もあるところが評価されているんでしょうね」
髙橋知典(弁護士)「1人で何でもできるわけではないので、普段から自分の周りに能力のある人たちを備えていたんだろうなと思います。そういう環境を作っていたのがすごいですね」
忖度してくれる役人やお気に入りばかりに囲まれている安倍首相に、爪の垢を煎じて飲ませたい。