東京など8都道府県で緊急事態宣言について改めて解除できるかどうか、あさって21日(2020年5月)をめどに判断されるが、解除後に向けた新たな営業スタイルを模索しているところがある。
東京都が発表したロードマップ「休業要請緩和のステップ」によれば、ステップ0からステップ3まであるが、ナイトクラブやキャバレー、接待を伴う飲食店などはロードマップから対象外になっている。それらの店はどのようなスタイルで営業を再開していくのか。
「正直、悩みますが、見ばえ的なことは言ってられません」
日本水商売協会のコロナ対策ガイドラインによると、必ずやるべきこととして、マスク着用や検温、ソーシャルディスタンスなどがあげられている。
東京・新宿のキャバクラに聞くと、「接待業なのでマスクを着用することは正直、悩みますが、今は仕方ないかと」。この店ではアルコール消毒のほか、空気を循環させるためにドアを開放し、扇風機を各所に設置するという。
女性キャスト(従業員)と客の距離を広げ、通常20人の客数を再開後は10人に減らす予定だ。客とキャストの接触をできるだけ減らすため、別のキャストを指名しないように「チェンジなし」にする。また、ネットを通して女性キャストとつなげる「オンライン・キャバクラ」(30分2500円より)もあるそうだ。
歌舞伎町のホストクラブでは、マスクをし、その上に市販のフェイスシールドを装着、さらに使い捨ての手袋を使う。「それを基本的な接待と考えています。髪型が崩れてしまうとか、見ばえ的なことは、今は言っておられない」と話す。飲み物は紙コップで、シャンパンコールも客席から2メートル以上離れてところで行うという。
キャスターの近藤春菜「新しいお店のあり方、工夫、努力などわかりましたが、消費者側もそこを理解することも大切ですね」
サービスの内容も変わってくるようだ。