<サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2/第6話「死にゆく隣人への祈り」>(BSテレ東5月16日土曜放送) 人格者として尊敬を集めている神父は、近隣でも評判の悪い迷惑老婆をどうやって殺したのか?

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   行動心理学を駆使し、被疑者の自供率100%を誇る取り調べのスペシャリスト、警視庁捜査一課巡査部長・楯岡絵麻(栗山千明)の今回の相手は、昭和の面影が色濃く残る下町、谷中にあるカトリック教会の敬虔な神父・成田孝行(横田栄司)だ。教会の隣に住む老女・稲村喜代美(ふくまつみ)と揉み合ううちに突き飛ばして殺したと自首し、過失致死の容疑がかかっている。

   稲村は近所でも有名な迷惑老人だった。楯岡が事情を聴くと、成田は迷惑行為をやめてもらおうと稲村の家を訪ね、話をしていたところ、稲村が興奮のあまり自分から転倒したと供述を微妙に変えてきた。楯岡は「過失致死でなく、単なる事故死なら不起訴も十分考えられる」と供述の変更を怪しむ。

  • 「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(BSテレ東の番組ホームページより)
    「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(BSテレ東の番組ホームページより)
  • 「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻」(BSテレ東の番組ホームページより)

嘘をついた時にほんの一瞬表れる些細な変化に気づく

   だが、成田は「地域に根差した開かれた教会」を信条に、近隣住民との交流やボランティア活動にも熱心な人格者として尊敬を集めている。重病に冒された捨て子を養女・成田睦美(黒川心)として育てた慈悲深い男でもある。住民らに聞き込みをした相棒・東野浩介(馬場徹)まで「成田神父は常にみんなの幸せを考えている人なんです」と言い出す始末だ。

   楯岡は「私に必要なのは、神父様のような方とのプラトニックな生活です」などと色仕掛けで迫るが、成田は動じない。あの手この手で真実を突き止めようとする楯岡も「確かにあなたの供述に嘘はない」とあきらめかけたが、ある瞬間の成田の行動に着目した。嘘をついたときに5分の1秒だけ現れる些細な変化である「マイクロジェスチャー」を、成田が見せたのだ。

   ここぞとばかりに追及する楯岡に、成田は「君はさっきから何を言っているんだ」と動揺する。「あなたの大脳辺縁系に聴いているのよ」と質問を続けると、追い詰められた成田は「祈る気持ちも尊ぶ気持ちもない愚かな人間に理解できるか!」と声を荒げる。人格者の仮面が剥がされ、恐るべき狂気の正体が現れたとき明らかになる驚愕の真実とは......。(夜9時放送)

   寒山

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