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こんな悲しい時は悲しい歌を歌おう...私は中曽根美樹の「川は流れる」

   コロナ騒ぎで嫌というほど味わっている、この国の国民に対する冷たさ、無理解、弱者に寄り添わないやり方は、コロナ以後の日本人の生き方を変えるに違いない。新しい生き方。それは、できる限り政治を排し、役人を本来の公僕の地位に引き戻し、一人一人の国民が自立して、自分たちの幸福を追求できるものでなくてはならないはずだ。

   五木寛之が週刊新潮の連載で、悲しいときには悲しい歌をうたうと元気が出ると書いている。引き揚げを待っていた外地で発疹チフスがはやった時、五木たちの気持ちを支えてくれたのが『湖畔の宿』や『サーカスの唄』だったそうだ。

   いま、坂本九の『上を向いて歩こう』がしきりにうたわれているそうだが、安手の希望や励ましの言葉は歌詞にはないが、この歌も悲しい歌ではあるまいか。

   私が悲しいときにうたうのは仲宗根美樹の『川は流れる』である。「ささやかな望み敗れて 哀しみに染まる瞳に」、たそがれの水がまぶしいのである。吉永小百合主演の映画『愛と死を見つめて』の中で、小百合と浜田光夫がデュエットしていたな。幸薄かったミコと私の青春が甦ってきて悲しい。(文中敬称略) 

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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