ゴールデンウィーク後は通勤電車や繁華街への人出が増え始めるなど、「外出自粛」に緩みが出ている。きのう12日(2020年5月)、テレビ会議方式で行われた全国知事会では、都道府県をまたいだ移動の自粛を求める声が相次いだ。兵庫県の井戸敏三知事は「何のために緊急事態宣言が延長されたかが忘れられてしまっているのではないか」と訴えた。
東京都はきのう12日の新たな感染者数は28人で、7日連続で40人を下回ったが、小池百合子知事は「連休が終わって、ステイホーム週間が終わったんだという何の根拠もない達成感があり、一部の地域で緊急事態宣言解除をという報道があふれています。それによる緩みが非常に心配です」と発言した。
東邦大の小林寅喆教授「東京都は陽性率も下がってきているので、今までの効果は出てきていると思いますが、人の移動をこれからも自粛をしながら維持していくことが大事です」
スーパーでおばちゃん「緊緊急事態宣言、東京も解けばいいのよ」
キャスターの立川志らく「きのうスーパーへ行ったら、おばちゃんたちが『東京は(新規感染者が)何十人じゃない。(宣言は)もう解けばいいのよ』と話をしていました。諸外国と比べると数字が低いから、安心している人もいますが、PCR検査の数自体が少ないですからね」
髙橋知典(弁護士)「今の段階で出口戦略の話ばかりすると、自粛に対する気持ちがだんだん落ちていってしまいます。これから仕事や日常が重なり、出口戦略や解除とか明るいニュースが増えていくと、第2波、第3波がきてしまう。ここが気持ちの締め直しどころだと思います」
星野真里(女優)「私たちは新規感染者の数を目にすることが多いので、確実に減ってるよねと自分が緩んでいると感じます。別の数字も出してほしいです」
第2波、第3波というけれど、第1波がまだ終息していない。