平成の歌姫・浜崎あゆみ誕生秘話と、エイベックスのプロデューサー松浦勝人氏(現エイベックス会長)とのドロドロ愛憎劇を描いたドラマ「M 愛すべき人がいて」の第1話が9日(2020年5月)に再放送された。
新型コロナによって撮影が中断、ストックが切れたためだが、再放送ではリミックスバージョンとして「エイベックスオタク」を自任する社会学者の古市憲寿さんと、業界の裏話に詳しいタレントの伊集院光さんによる副音声解説でさらに盛り上げた。
「M」はエグ~い演技の田中みな実のMなんだよ
4月18日の第1話放送時は「チャラけすぎ!」「主役が大根過ぎて見ていられない」と悪評だらけだったが、その後、カルト的な人気が急上昇、リミックスバージョン再放送では、「主役の安斉かれんの大根ぶりはデビュー当時の浜崎あゆみそのままを模しているのでは!」とまでの称賛に変わっている。
副音声の解説については「あの時代と、エイベックスを知るうえで大いに勉強になった。オマージュに満ちているんですね」と絶賛の声が相次いだ。
「伊集院さんと古市さんの副音声が気になり見てみたら、もう面白くって!皆さんがこのドラマに感じている古くささとか、キャラの濃さとか、二人の解説が的確で本当に勉強になり、このドラマのことを更に好きになりました。古市さんが『appears』の歌詞について説明してくれたあとに歌詞を確認しましたが、ちょっと鳥肌がたちました。来週も副音声楽しみにしています!」
「ケバイ感じの小室哲哉をモデルにした人が出てきますが、古市さんによると、(TRFの)『BOY MEATS GIRL』が、エイベックスの"社歌"なんだそうです。実際、エイベックス松浦勝人氏の家に水槽があって、サメとか飼っていたみたいですよ~など、エイベックスにまつわるプチトリビアを披露してくれて、いちいち納得しました」
「伊集院さんが終始、マサの秘書・礼香役で出演する田中みな実の魅力を熱弁していた。田中みな実の"真面目さ"と"不器用さ"が両方出ていて、すっごい本気で真っすぐに演じていると。『Mは田中みな実のMなんだ』とも言っていた!田中みな実がウザくて大嫌いだったのですが、少し好きになりました」
安斉かれんの棒読みは浜崎あゆみの大根演技の模倣じゃないの?
また、安斉かれんの「棒読み学芸会演技」にも再評価のスポットがあてられた。
「私は安斉かれんさんの演技はこのままでいい、無理矢理に変に上手くなってほしくないと思っています。いい意味の素人っぽさ、一生懸命な感じがデビュー当時の浜崎あゆみさんの自然な感じが出ていいです」
「私はメッチャ楽しんでいます。ドラマなのでキャラ濃い目は納得。半分フィクションで半分ノンフィクションなところも色々想像を掻き立てられてワクワクします。あゆの書いた詩と現実が重なったりして、色んな楽しみ方があるんじゃないでしょうか」
「目を覆うばかりの大根演技を繰り広げる主役。ツッコミどころ満載、というか、ツッコミどころだけで作ってある。いろいろありすぎるが、ここまでされるともはや清々しい」
「たしかに皆さん言うようにすごく癖が強いドラマです。逆に中毒になってはまって見ています。マサが本物と違ってイケメンでホントよかった。あゆ役もかわいいよね。棒読み演技だからこそ、あゆ役の女優の子も、役のあゆも応援したくなってしまう」
最後にこんな安斉かれん応援エールも。
「安斉かれんさん、演技が下手なのか、それとも昔ドラマに出ていた頃の浜崎あゆみの下手な演技を模倣しているのか、どっちなんだろう?もし後者なら再現度高いな。浜崎あゆみの演技も相当ひどかったし。そして、YouTubeで安斉かれんさんの歌動画観たけど、普通に上手かった。今の浜崎あゆみ2世みたいな路線で売り出すのはもったいない気がする。ドラマが終わって、浜崎あゆみ役から解放されたら、安斉かれんさん本来の魅力を発揮するチャンスが訪れたらいいね」
「一日も早く撮影が再開してくれることを願います。最終回はアユとマサが仲良く虹の橋を渡ってその先に何が待っているのかは...あえて言いません」(テレビウォッチ編集部)