加藤勝信厚労相は8日(2020年5月)、受診や相談に関する新たな目安を公表した。その中で今までの「37.5度が4日以上」という項目について、「あくまで『目安』として発表したものが保健所などに『基準』として捉えられた。我々から見れば誤解だ」と発言をし、「目安と基準の違いはなんなのか」「単なる言葉遊びにしか見えない」などと批判が殺到している。
過去の会見で加藤厚労相は「37.5度以上の発熱が4日以上続く方、強いだるさ、息苦しさ、呼吸困難のある方はセンターにご相談ください」と明言していたが...。
元大阪府知事の橋下徹氏は10日放送された番組で、「これはひどい話だ」と怒りの声を上げ、通知に合わせ現場の保健所が対応してきたにも関わらず、厚労省がちゃぶ台返しをしたと猛批判した。
「保健所も医療現場も同じ基準で運営していたのに」
昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「今少し新規患者が減ってきて検査にも余裕が出たということと、自宅待機中に重症化したケースも相次いだということで基準を変えたのだろうと思います。いずれにしても誤解ではなく、保険所だけじゃなくて、医療の方では帰国者、接触者外来でも同じ基準で運営してきました。早めに基準を変えて体制を充実させておくべきでしたね」と話す。
司会の小倉智昭「(加藤厚労相の発言には)私も相当怒りました。だって本当に誤解や勘違いであえば、あれだけ報道されてきたわけですからその段階で『受け止めか方が違います』と訂正するでしょう。まあ、こういうことは過去にも色々こういうことありましたけどね」
石黒賢(俳優)「上に立つ人がこういうことを言っちゃうのは...。特に政治家のみなさんは言葉を大事に使ってほしいです」