「麒麟がくる」本木雅弘の壮絶な最期に「マムシの道三ロス」広がる!「鳥肌ものカッコよさ!」「スター・ウォーズのダースベーダーみたい!」

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   NHK大河ドラマ「麒麟がくる」は10日(2020年5月)放送の「長良川の対決」で前半戦最大のクライマックスを迎えた。斎藤道三(本木雅弘)が息子・斎藤高政(伊藤英明)に討たれ、壮絶な最期を遂げたのだ。

   ネット上には、「ああ、道三が逝った。哀しい!」「父親として高政を抱き締めた道三」「スター・ウォーズのダースベーダーの最期みたい」という声があふれた。

  • 息子・高政に一騎打ちを挑む斎藤道三(NHKの番組ホームページより)
    息子・高政に一騎打ちを挑む斎藤道三(NHKの番組ホームページより)
  • 息子・高政に一騎打ちを挑む斎藤道三(NHKの番組ホームページより)

槍の見事な殺陣にモックンの相当の鍛錬が見えた

   物語は、長良川を挟んだ父子両軍の戦い。一進一退の攻防が続く中、自ら大軍を率いて押し寄せていった高政の圧倒的な大軍に押されて道三軍の敗色が濃厚になるなか、道三は単騎突進、高政の前に躍り出て、一騎打ちを挑む。しかし、高政の兵の槍に刺される。道三は高政に体を預けるように倒れ込む。息子の腕の中で「我が子...高政...愚か者...勝ったのは道三じゃ」と自分の数珠を引きちぎり、地面に倒れるのだった。

   ネット上では「道三ロス」の悲しみと本木雅弘の熱演に対する称賛の声が殺到した。

   「道三の魂が乗り移り圧巻でした。道三が馬で駆ける空撮シーン、鳥肌もの。カッコ良かった~。そこからの父と息子の対峙、道三の迫力の演技に引き込まれた。道三が放ったセリフ。美濃をかすめ取るは...気持ち良かった。光秀が道三の亡骸に、跪いて敬意を表すシーンは感動した。幾多の戦に勝利してきた道三が、嫡男の高政と信頼関係を築くことができないまま亡くなったことに、切なくなる。完全に本木道三ロスです。合掌」

   「もう圧倒的な道三でした。槍の見事な殺陣にモックンの相当の鍛錬が見えた。高政の天を仰ぐ涙と光秀の明智家の苦闘...大いなる歴史に翻弄されながらも、人として生き残る道とは、家を守るとは何か。後を継ぐ者たちの引き際を表現している。コロナや事件に翻弄されながらも、かつてない大河になっている。是非とも越年してもいいから名作を期待します」

   「わかり合えず、すれ違い続けたままの、父と子の別れが悲しくて涙が止まらなかった。刺された道三が高政のところへ歩いて行く、二人が向き合った時間、道三が高政になだれかかり倒れるまでの時間、そのひと時だけでも、高政が道三を実の父親と認めた、と思いたい。高政は涙を浮かべていたし、道三が最期に見たのは高政だったからね」

父子の一騎打ちは現実にあり得ないが、これぞドラマの醍醐味

戦国の父子の一騎打ちには賛否両論があった。

   「道三と高政の一騎討ち、まるで川中島の信玄と謙信のようでしたね。片手で長槍を持って、馬を走らせる道三の姿、惚れ惚れしました。勿論、現実にあり得ないことですが、これこそドラマの醍醐味ってもんじゃないですかね。道三の最期に、高政を直に絡めたかったのでしょう。人を欺き、美濃を掠め取ったと、道三が高政に語ったが、これは道三自身のことを言っていたのでは?そういう行いをしてきた自分は、裏切られ亡びていく、高政、お前も同じ道を歩むことになるぞ、と。だからこその『我が息子、高政』なのかな、と」

   「おいおいヤンキーの喧嘩じゃないのだから一騎討ちでやる? 1万2000人対3000人の合戦が親子喧嘩になるわけ? ま、本木道三の最後の見せ場を作るためと思えば許せるが、許せないのは道三が討たれた後にノコノコ出て来た光秀。あれはもう武士ではない。いくら幼馴染とはいえ、合戦のさなかに敵将と一対一で立ち話するか?」

   「道三ロス」に陥ったファンの今後の希望は信長と帰蝶だが、2人についてはこんな声が。

   「冒頭、父と兄の合戦を前に、経を模写して心を保つ帰蝶に『おやじ様を助けに行く!』と詰め寄る信長は、声が野太くなり、もはや道三のよう。道三のエッセンスが信長に繋がれていくと感じた」

   「昼間やっていた『NHK歴史秘話ヒストリア』では、信長が援軍率いてきたけどあえて加勢はしなかった、道三も負け戦に手を出すなとそれを理解していたこと、また、今川勢が尾張に攻めてきた時、信長が道三の援軍に清州城を明け渡して留守を任せ、今川軍と戦ったことが描かれた。それほど道三と信長は信頼関係で結ばれて、熱かった。『麒麟がくる』でも描いてほしかった」

   「オノマチ相手に砂金をまいたり、『お討ちなさいませ』と織田の叔父上にニヤリと暗殺をそそのかしたりした時はすごく良かったのに、今回はちょっと残念感があった。道三の死に際して、むしろ泣かずに凍り付いた無表情の方が帰蝶らしかったのに...」(テレビウォッチ編集部)

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