4月スタートの連ドラが始まらないまま、とうとう5月になってしまった。石原さとみ主演「アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」や、木村拓哉主演「BG~身辺擁護人」、そして、今期いちばん期待している綾野剛&星野源W主演「MIU4040」もいつになったら始まるのやら、のお預け状態だ。
仕方がないので、昨今は動画配信で昔のテレビドラマやアニメを見てやり過ごす日々。そんななかで、「東京ラブストーリー」のリメイク版を鑑賞するという楽しみを見つけた。柴門ふみ原作「東京ラブストーリー」が放送されたのは1991年1月。あれから29年経ち、どんな風にリメイクされるのか、興味は尽きない。
「朝ドラ」で評判だった二人
令和版の赤名リカは石橋静河。石橋凌と原田美枝子の次女で、朝ドラ「半分、青い」で佐藤健のイヤ~な妻役でおなじみ。数々の映画賞を受賞している若手演技派女優だ。鈴木保奈美の甲高い声と、小悪魔風演技の印象が強過ぎて、当初は石橋の落ち着き払った演技に馴染めなかったが、令和の赤名リカ像を新しく作ろうとしているのだと理解した。それにしても、まだ25歳なのに、その貫禄はたいしたものである。低い声が魅力的だ。
令和版の永尾完治ことカンチを演じるのは、伊藤健太郎。前作の朝ドラ「スカーレット」で、戸田恵梨香の息子を好演した。「今日から俺は!!」のツンツン頭の伊藤でおなじみ。こちらも、平成版・織田裕二のカンチとは違う素朴な魅力がある。
江口洋介が演じた三上を演じる清原翔はスタイリッシュで、"おでん女"と嫌われまくった平成版の関口さとみを演じていたのは有森也実だったが、今回のE-girls石井杏奈も、また女性たちに嫌われるのか気になる。
ほかに、千堂あきほが演じていた三上と同じ医大に通う優等生のお嬢様・長崎尚子を高田里穂、西岡徳馬が演じていたリカと不倫関係にある上司の和賀を眞島秀和が演じる。