新型コロナウイルス感染拡大の影響で、通常ドラマの放映が延期される中、思わぬドラマの再放送が続いているが、嵐ファンには必見のドラマが帰ってくる。嵐リーダー大野智が主演したフジテレビ系の密室トリック謎解きドラマ「鍵のかかった部屋 特別編」だ。
5月11日(2020年)午後9時から放送される。「鍵のかかった部屋」は2012年4月期に放送され、全話の平均視聴率16.0%(全11話)をマークし、「嵐」が主演した歴代「月9ドラマ」では最高視聴率を記録した傑作だ。NHK朝ドラ「スカーレット」で主演を演じたばかりの戸田恵梨香も8年前の初々しい姿を見せる。ちょうど同じフジテレビの「コード・ブルー―ドクターヘリ救急救命」でブレークし始めた直後だった。
表情筋はおろか、眼球まで動かさずに喜怒哀楽を見せる大野
大野智が演じる奇才の防犯オタク・榎本径が、弁護士の青砥純子(戸田恵梨香)と芹沢豪(佐藤浩市)とともに難解な密室事件を解明していく痛快エンターテインメント。特に、大野のオタクっぽさ全開の怪演技が注目された。監督から「表情筋はおろか、眼球まで動かすな」と制限された中で、無表情のはずなのに心の機微や、うっすらと微かな喜怒哀楽が絶妙に見せて、大野ファンをうならせたものだった。
物語は、「東京総合セキュリティ」に勤める榎本径(大野)は、弁護士・青砥純子(戸田)に頼まれ、先輩弁護士の芹沢豪(佐藤)と密室事件の現場にやってきた。そこは、葬儀会社の社長の遺体が見つかった山荘。警察は、山荘が密室だったこと、大石が末期のがんを患っていたことから自殺と断定したが、社長の友人らが疑念を抱き、芹沢に調査を依頼したのだ。
芹沢は「社長は自殺だろう?」と、榎本に同意を求める。と、榎本はドアとテーブルの間に遺体と同じ姿勢で座って......。後日、榎本は芹沢らに山荘を完璧に再現した模型を見せる。一度の入室ですべてを記憶したという榎本は、大石が自殺かどうか検証すると言いだすのだった。(テレビウォッチ編集部)