けさ1日(2020年5月)のNHK連続テレビ小説「エール」(総合あさ8時)に、山田耕筰がモデルの大御所作曲家・小山田耕三役で、先日死去した志村けんさんが登場した。秘書の猿橋が「先生、こちらの記事、お読みになりましたか?」と、古山裕一(窪田正孝)を「若き天才作曲家」と持ち上げた新聞を差し出すと、志村の小山田はおもむろに振り返り、「それがどうした」。いささか不機嫌そうだ。
猿橋は「国際作曲コンクールで2等とあります。先生の後継者がようやく現れたと大絶賛ですね。よかったですね」と話しかけるが、小山田は「本物か、まがい物か、楽しみだね」とぶっきらぼうに言うばかりだった。このシーンはドラマの最後の1分ほどで、志村は気難しそうな老人を重厚に演じた。
次回登場は主役・窪田正孝とのからみ
そのあと、ちょっとしたハプニングがあった。続く番組の「あさイチ」(月~金あさ8時15分)のスタートで、近江友里恵キャスターはカメラに映ったら、目が潤んでいて声も詰まっているのだ。「最後、びっくりしました」と志村に感動しているらしい。
リポート出演の博多華丸キャスターが「名曲、東村山音頭を作られた方ですよね」と突っ込んでも、「いえ、それは...」と言葉がでない。すかさず、博多大吉キャスターが「いや、それは違いますよね。待っても待っても、イッチョメイチョメはありませんから」と受ける。
近江「こんな時に、(スタジオに)わたし一人だなんて。この思いをだれかシェアして」
志村の次回出演は今月中旬の予定で、レコード会社のサロンで、小山田に専属契約の口利きをしてもらったことの礼を古山が言う。(テレビウォッチ編集部)