ノーベル賞・大村智教授の寄生虫薬が新型コロナに効いた!重症者の致死率3分の1

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   2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した北里大学の大村智・栄誉教授が発見・開発した抗寄生虫薬が、新型コロナウイルスの増殖を止めたと、オーストラリアの大学研究チームが発表した。まだ研究は進行中だが、大村教授は「寄生虫以外にも効くとは思っていた」と語っている。

   「イベルメクチン」という寄生虫による感染症の治療薬で、試験管の中で投与したところ、48時間内に増殖が止まり、抑制効果が確認されたという。アメリカのユタ大学など世界の169病院で行った研究でも、未使用と使用との比較で、致死率は約6分の1、重症者の致死率でも約3分の1になったという。

大村教授「効くと思ってたよ」

   昭和大医学部の二村芳人・特任教授は「もう少し患者さんの背景を見たいが、明らかに期待できる」と解説した。

   当の大村教授は「治療薬として有望だと思います。実際に臨床に使って良かったということですから。やっぱりきいたか、って感じでしたよ」と話す。北里大では、先月(2020年3月)から観察研究として、感染者への投与を始めているという。この薬はこれまでに5億人以上に投与されてきたが、重篤な副作用の報告はない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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