<来週のエール>(第6週「ふたりの決意」)
留学優先で結婚を断ってきた裕一なのに、音はレコード会社に必死に売り込んでいた「国際作曲コンクール2位。契約しないと損ですよ」

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   昭和5年(1930年)8月、イギリス留学と関内音(二階堂ふみ)との結婚を控えた古山裕一(窪田正孝)は、希望に満ち溢れて福島に戻ったが、それはすぐに打ち砕かれる。父・三郎(唐沢寿明)から受け取った「バンジヨシ」という電報は、裕一を福島に呼び戻すためのウソだった。家族や親族全員が音との結婚を反対している。

   「音がいないと音楽が作れない」と懇願する裕一に、弟の浩二(佐久本宝)は「おめでたい男だ」と言い放つ。浩二はずっと胸にしまっていた、自分の苦悩を明かした。

   弟が苦しんでいることに気づかずにいた裕一は、自分を恥じ、かつての小学校担任・藤堂清晴(森山直太朗)を訪れる。「先生がもし僕の立場だったら、どうしますか」

   藤堂「どちらかを選ぶな。俺はお前に世界で一流と認められる作曲家になってほしい。つらいかもしれないが、最善の選択をしてほしい」

   裕一は決心した。そして音への別れの手紙を書き、それからは、毎日のように届いた音からの手紙は読もうともしなくなった。

権藤家の養子話に見切り。裕一と音は東京で暮らすことに

   裕一の留学話はご破算になってしまった。世界的不況のため、援助できなくなったと受け入れ先から連絡がきた。愛も夢も失って、裕一は絶望する。

   裕一から別れの手紙を受け取った関内音(二階堂ふみ)も悲しみの中にいた。三郎が裕一が置かれた状況を知らせ、音は福島を訪れるが、裕一に背を向けられてしまう。もちろん、あきらめられるわけがない。姉の吟(松井玲奈)の見合い相手のつてで「コロンブスレコード」と交渉を続け、裕一の契約をついに勝ち取り、再び福島へ向かった。

   裕一は、権藤家にとって自分は次の跡継ぎをもうけるまでの中継ぎの存在だと知る。吹っ切れた裕一は、音と東京に行くことを決心する。

(NHK総合あさ8時)

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