ビートたけし「健康保険証不正使用」疑惑!?運転手の使って風邪薬など処方...刑法の詐欺罪

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   コロナの話にいく前に、週刊新潮が報じているビートたけしの「健康保険証詐欺」を。簡単にいうと、たけしを「略奪婚」した若い新妻・横井喜代子(仮名)が、たけしの運転手をやっていた石塚康介の保険証を使って、横井の御用達だった医院から、たけしに風邪薬などを出してもらっていたというのである。

   その"犯罪"を石塚に命じた当時、横井はまだ結婚してはおらず、保険証は"正妻"がもっていたそうだ。それがために、必要な時は石塚に命じて正妻から保険証をもらってきていたという。それが嫌で横井は、石塚の保険証を使うことで、たけしの薬を手に入れていたというのである。

   週刊新潮が横井から石塚に渡された医院からの領収書を精査すると、45回にもなったそうだ。厚生労働省国民健康保険課によれば、不正な保険給付を受けた場合は、おカネを返還することはもちろん、保険証のなりすまし使用は刑法の詐欺罪が適用されるという。

   横井という女性がたけしの妻になったことで、たけしをいいように振り回し、側近だった軍団の連中も離れていっていると、週刊誌で何度も報じられている。不思議なのは、虎の威を借りているとしても、それほどの女性をなぜ実名&顔写真入りで報じないのだろうか。

   それに、私の場合は、カミさんと私の国民健康保険証は各々がもっている。たけしの場合、なぜ、彼の保険証を妻(当時)がもっていたのだろう。保険証の種類が違うのだろうか。

   院長は石塚の保険証と知っていて、しかも、一度も石塚の診察さえせずに、薬を渡すという"犯罪"に手を貸したのだろう。このことは、自分の手下である軍団とのゴタゴタ騒ぎなどではない。保険証の不正使用という犯罪を構成するかもしれない重大な告発である。「ごめん」で済む話ではない。逃げるなたけし!

何やら臭うゾ「アベノマスク」納入業者――売り上げゼロ、社長は脱税、社内の公明党議員ポスター

   今年、新型コロナウイルスが蔓延したことは、後年、「アベノマスク」として人々に記憶されるであろう。私の家に2枚届いた。髪の毛や虫は入っていなかったが、小さい。馬面の私は鼻と口をやっと隠す程度である。翌日、早稲田のオフィスへ行くと、ここにも2枚届いていた。自宅は中野区で、ここは新宿区。それに個人事務所だから、こういうことが起きたのだろう。ありがたくもないが。

   この程度のマスクを1億3000万枚送るのに、当初は466億円の予算が充てられていた。まずは6500万枚を調達し、運送・梱包費の64億円を除いた169億円が購入費といわれていたが、実際には90億円程度で収まっていた。浮いた差額はどうなったのだろう。

   受注した企業は、名古屋の興和、伊藤忠商事、マツオカコーポレーションだが、あと1社の名前を公表するのを渋った。ようやく発表したのが、福島県にあるユースビオという、看板もなく、地元関係者によれば、2018年の売り上げはゼロで、社長は脱税で福島地裁で執行猶予付きの有罪判決を受けているそうである。なぜ、こんな会社が選ばれたのか。近隣住民によれば、「公明党国会議員のポスターが貼ってあった」というが、そこらへんに何やら臭う気がする。

   もっとも、注文を受けた側にとっても、いいは話ではなかったようだ。キャベジンコーワなどで知られる興和の三輪芳弘社長は週刊文春に対して、「完全に逆ザヤ。絶対に利益は出ません。(中国へ=筆者注)飛行機を何十往復も飛ばしていますし、持ち出しです。これで批判まで受けたら正直たまらんですよ」。安倍首相との関係が云々されているが、「全然知らない」といっている。

   安倍首相と佐伯耕三、今井尚哉ら側近は、頑なに小さなマスクを着けているが、他にはほとんどいないという。

   5月6日(2020年)には緊急事態宣言が切れるが、安倍首相や周辺は、専門家たちのいうとおりに延ばすことは間違いない。その中で、学校の新学期を9月にすることを検討しているという話が漏れ聞こえてくる。けさ(4月30日)のワイドショーでも、これについて議論している局があったが、これこそ火事場泥棒的発想ではないか。

   9月新学期という考えは以前からあったが、これは日本社会全体の仕組みを変えるという大事業である。国を挙げて議論し、国民投票というレベルの話である。それを、コロナ解禁が長引くから9月から新学期にてしてしまえという泥縄的発想を許してはいけない。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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