「新型コロナウイルスと戦っている今、よくぞ再放送してくれた!」と大絶賛を浴びているテレビドラマがある。TBSテレビが4月18日から26日(土)から26日(日)まで土日の午後2時から4回にわたって放送(在京キー局のみ)した「JIN‐仁‐」だ。
最終回の26日分の平均視聴率が、11・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、視聴率はすべての回で二桁を突破した。「ステイホーム」で家にこもっている人が多いとはいえ、昼の時間帯に二桁を超えるなど異例の人気である。
南方仁(大沢たかお)と咲(綾瀬はるか)は現在の医療従事者だ
同作は2009年10月期に放送され、全11話で平均視聴率が19・0%を記録した大ヒットドラマだ。物語は、江戸時代にタイムスリップした現代の脳外科医・南方仁(大沢たかお)の活躍を描いている。コレラ、はしか、梅毒など当時流行した感染症を取り上げる回もあり、「隔離と予防が感染を弱めたようだった」というナレーションがつけられた。今の状況をほうふつさせる病や苦境に立ち向かう南方や、サポート役の咲(綾瀬はるか)の姿が、新型コロナと戦う医療従事者の姿と重なり、共感を呼んでいるようだ。
ネット上ではこんな称賛の声が相次いでいる。
「一度観だすとやめられない、ドラマ本来の面白さがあります。胸を打つものは時を超えますね。時代物なところも、むしろ古さを感じさせなくていいのかもしれません。人を救うことに邁進する登場人物達に、熱い涙が溢れることもしばしば。今現在、戦ってくださっている医療従事者の方々に、改めて感謝の念が湧き起こります。この時期に再放送を決定したTBSの英断に拍手」
「ウチの地域は再放送やってなかったので、TVerで視聴。昨日最終回は見たけど、野風さんとの別れのシーンにボロ泣き...。演じている方々の本気度がバシバシ伝わってくる作品。大沢たかおさんはじめ、子役の子まで本当に素晴らしい。さすがに世界の国々でも放送されただけある作品」