巣ごもり生活を楽しむ緊急企画「一度作ってみたかった!」では、司会の加藤浩次が自宅で豚骨ラーメンをゼロから作る「豚骨チャレンジ」を先週に引き続き放送した。妻のカオリが撮影し、加藤が豚骨を砕き鍋で8時間煮込んで豚骨ラーメンを作る。前編ではトッピングの紅ショウガも作り、いよいよ後半戦。
長い時間、鍋をかき混ぜ、灰汁を取り続けながら、加藤はチャーシューづくりにとりかかる。豚肩ロースにタコ糸を撒き、煮込み中の豚骨スープに投入。途中、ビールを飲んだり、豚骨の骨髄を掻き出したりしながら、ひたすら煮込む。
鍋を覗き込みながら加藤は「スープに入れたショウガ、にんじん、リンゴなどすべてに役割があるが、自分の役割はただ混ぜてアクを取るだけ。自分がやることを全うすればおいしいものができる」と、何度も何度も自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
加藤「1杯のラーメンの裏がこんなに深いとは」
チャーシューを取り出し、醤油とみりんのたれにチャーシューを入れ漬け込んだ。そこにゆで卵を投入し、味玉づくりもスタート。途中25分間の休憩中は妻が替わって鍋の番。いよいよ煮込み始めて8時間が経過し、鍋の火を止めた。
チャーシューを煮込んだ醤油ダレ、前日から準備していた昆布、シイタケ、煮干しでとった出汁を加え、豚骨スープを投入。チャーシュー、玉子、紅ショウガに青ネギを加え、手作り豚骨ラーメンが完成。
加藤の豚骨ラーメンを食べた3人の子供たちと妻はおおむね好評価。長男は90点を点けた。妻・カオリは実食して「麺を食べて博多の屋台を思い出した」と絶賛。加藤本人は実食して「あんなに煮込んだのに豚骨が薄い。でも70点は行けた」と採点。
スタジオで加藤は「作って思ったのは、ラーメン屋さんがすごいということ。僕らは1杯800円とかで食べているけど、その裏でこれだけのことをやってくれている。そこに気づけただけでよかった」と話した。
読売新聞特別編集委員の橋本五郎は「一番思ったのは、加藤さんが1杯のラーメンから『それぞれの役割がある』と哲学的な考えに結び付けたこと。深い味わいを感じました」とコメントした。