きのう23日(2020年4月)、新型コロナウイルスのため亡くなった女優の岡江久美子さんは、発熱して数日間自宅で様子を見るよう言われているうちに容体が急変して、大学病院に緊急入院した。埼玉県では、軽症で自宅療養中だった男性が容体急変で相次いで死亡している。PCR検査を待つ間、または軽症で自宅待機中、感染者はどう気を付ければいいのだろうか。
日本医科大学の北村義浩特任教授はく解説した。「急変といいますが、実は少しずつ悪化しているんですね。ただ、息苦しさは徐々に進むと体が慣れてしまい、気づいたときには、『息ができない』という状態になってしまうんです。『4日間ぐらいは自宅で様子を見てください』と政府の専門家会議は言ってきましたが、その期間内でも強い倦怠感や息苦しさは見逃さないことが大事です」
トイレ行くだけでハアハアしたら医者の相談
厚切りジェイソン(タレント)「体温以外に、機械を使って家でとれるデータはないでしょうか。倦怠感と言われてもピンとこない人は多いと思います」
北村教授「指先にクリップのような機械をつけて、血液の中の酸素の濃度を測る『パルスオキシメーター』という機械があります。健康な人は95%以上ですが、肺炎になると90%未満になります。高齢者や基礎疾患のある人は自宅に用意しておいてもいいかもしれません」
パルスオキシメーターは、通販や大型薬局などでも購入できる。パルスオキシメーターがなくても、北村教授によると、立ち上がったときや洗濯物を干す、トイレへ行くといった日常動作だけでハアハア息が上がるようになると、重要なサインだという。「このような場合は、軽々しく考えずにかかりつけの医師に相談してほしい」と呼びかけた。
キャスターの立川志らく「パルスオキシメーターは指に挟むだけ。私も月に1回行く病院で測っています」