女優でタレントの岡江久美子さんは発熱から3日後に容体が急変して東京都内の大学病院に入院、ICUで人工呼吸器をつけて治療を受けたが回復しなかった。岡江さんは昨年末(2019年)、初期の乳がんの手術を受けており、1月末から2月の半ばまで放射線治療を受けていた。そのため免疫力が低下していたことが考えられると、所属事務所は説明した。
これについて、昭和大の二木芳人・客員教授は「放射線治療は期間も短く、強いものではなかったと思います。むしろ、新型コロナウイルスによるこの病気の本質、事態の急変だと思う」と解説した。
前提となるPCR検査、レントゲン検査も手が回らず
いまの医療レベルでは、岡江さんのようなケースは救うことができないのだろうか。伊藤利尋キャスターは「アビガンを使っていたら、もっと早くPCR検査をしていたら、どうだったのでしょうか」と、二木教授に聞く。「アビガンは(新型コロナウイルスによる肺炎と)診断がつかないと使えません。その前にPCR検査も必要で、レントゲン検査もなかなかできない状況では、現実には難しいでしょう」
司会の小倉智昭「アビガンを試験的に使うことはできないんでしょうかね」
二木教授「遺伝に関わる副作用があるので、慎重にしないと」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト