死に体・安倍首相を見る石破茂の厳しい目――コロナ対策遅れ、アベノマスク、寛ぎ動画を痛烈批判

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D・プリンセス、武漢チャーター便の感染者受け入れながら抑え切った自衛隊病院の見事

   週刊新潮でジャーナリストの石高健次が、クルーズ船などで感染した112人を受け入れ、治療したのに、院内感染ゼロを達成した東京都世田谷区にある「自衛隊中央病院」の"奇跡"をレポートしている。112人の内訳は、ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者と、中国武漢からのチャーター機による帰国者。患者の平均年齢は68歳で、男女ほぼ半々。その半分近くの人に基礎疾患があったという。

   入院時、軽症が41.3%、重症が26.9%、全期間で全く所見を認めなかった人が31.7%だった。症状が緩やかに悪化するのを察知するために、高齢者では血中酸素飽和濃度の低下、若年層では頻呼吸に注意したという。

   PCR検査はやったが、陰性と出るケースが多く、精度に疑問があるためCT検査をしたそうだ。 PCR検査の精度は70%ぐらいではないか、CT検査を併用するべきだと、同病院の感染対処隊診療部新型コロナウイルス感染症対応チームの田村格・1等海佐がいっている。医師や看護師だけではなく、放射線技師も防護装備が必要。そのために、感染管理認定看護師3名の支援を受け、徹底的に防護マスクなどの着脱訓練をしたという。 患者の多言語には、各国大使館や自衛隊の中にいる通訳などの支援を仰いだそうだ。

   田村は、院内感染させないためには、「感染予防について経験のある人の助言を受け入れ、宿泊施設の構造を考慮したゾーニングを徹底すれば、やっていけるでしょう」 といっている。専門家の指導、スタッフの十分な訓練、防護資材の準備があればだが。

   ところで、北朝鮮の金正恩がこのところ姿を見せていないことで、米CNNが「手術後に重篤な状態になっている」と報じた。 これについて、石破元防衛相に聞いてみたが、日本が通信傍受している中にも、そうした動きは出ていないと聞いていると、疑惑を打ち消した。

   最後に、どうでもいい話を1本。週刊文春が、女優の剛力彩芽が別れたはずの前澤友作ZOZO前社長と復縁していたと報じている。4月19日に都内の会員制のレストランで2人仲良く食事をして、護衛付きのワンボックスカーで友作の自宅へと帰っていったというのである。

   剛力は友作と別れて、7年ぶりに映画やドラマ、舞台が決まったという。それなのになぜ? 女というものはそういうものなんだ。ダメな男ほど離れられないものなんだ。そういってはみるが、なぜなんだろう。女はいつまでたっても謎である。(文中敬称略)

   ※                ※               ※

   【告知】私の新刊が出ました。『野垂れ死に-ある講談社・雑誌編集者の回想ー』(現代書館・定価1700円)。――本書には、著者の華麗な人脈を反映して、戦後史を彩った数多のスター、政治家などが次から次へと登場する。そして、オウム真理教事件をはじめ戦後日本を震撼させた大事件を描く際の臨場感は圧巻である。ただ、著者の筆致は、有名スターや誰もが知っている大事件を扱う際にも、決して昂ぶることはない。むしろ、一般にはさほどその名を知られていない、編集長として戦友のように付き合った名物記者たちの描写が実に魅力的だ。おそらく著者にとって、人間の「有名無名」はさほど問題ではなく、とにかく「人間」一人ひとりに焦点を絞ることが大事なのだ。出版界の内外を問わず、同じ時代を生きてきた日本人なら、誰もが自らの来し方を想起できる点も本書の大きな魅力である(Amazonの紹介欄から)――

   今週、東京・神田神保町の東京堂書店で、2020年本屋大賞受賞作『流浪の月』(凪良ゆう)の次、第2位になりました。(元木昌彦)

   

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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