「不安解消」だけでは意味がない!PCR検査を増やすべきか、抑えるべきか?専門家でもこれだけ意見が違う

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   安倍晋三首相が「1日2万件を目指す」としているPCR検査。4月1日には1日4157件だったが、4月15日には8737件と2倍近くに増えているが、まだ目標の2万件には遠い。東京・葛飾区では17日からドライブスルー形式のPCR検査が行われている。

   しかし、このPCR検査の拡大に関して、専門家の意見が分かれている。

   東京都医師会の尾崎治夫会長は18日「感染状況を詳しく把握するため検査数を増やすべきだ」と強調したが、日本感染症学会と日本環境感染学会は医療現場が混乱するとして「軽症者の検査は推奨しない」と表明している。

番組で専門家4人に聞くと賛否が真っ二つ

   いったいどちらの意見に従えばいいのか? 番組では専門家4人に取材した。

   検査数を増やすべきとしたのは、日本臨床検査医学会の柳原克紀教授と日本感染症学会専門医の寺嶋毅教授。感染症に詳しいとうきょうスカイツリー駅前内科医院の金子俊之院長は「今すぐの拡大には慎重になるべき」、慶応大学病院の柳田絵美衣技師は「どちらとも言えない」と、意見が分かれる。

   柳田技師は「PCR検査を増やせば多くの人の不安を解消できるが、検査技師が足りず、疲弊している。1日2万件の検査は、検査技師の育成がなされれば実現できるが、育成には数カ月かかる」と話した。

   金子院長は「ただ、安心するために実施するのでは意味がない。PCR検査は陽性者10人に実施しても3人陰性と出る精度なので、たとえ陰性となっても確実ではない。それならば現在は、重症患者に回したほうがいい」と話す。

   司会の加藤浩次「軽症者が不安に思う気持ちはわかるが、そういうことならば、検査をせずに自分は感染していると考えて対応して、検査に空きが出たら受けるほうがいいんですね」

   読売新聞特別編集委員の橋本五郎「専門家の方々の意見が違うのに、我々がとやかく言っても始まらない。軽症者がホテルで療養する体制が整ってきて、PCR検査センターを各自治体が設け始めた。柳田先生のいう問題もあるが、検査数を増やしていくことも必要なのではないかと思う」

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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