「麒麟がくる」正徳寺会見、マムシ道三VS大うつけ信長バトルに「しびれた~!」「信長カッコよすぎ!」と称賛の声

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「光秀の存在感がないのは本能寺の変との落差を盛り上げるため?」

   一方で、主役・明智光秀(長谷川博己)の存在感がどんどん薄くなっているが、「それはそれでいいように思えてきた」という声が増えてきた。

   「麒麟がくるは明智光秀と彼を取り巻く戦国武将たちの群像劇。確かに信長や帰蝶、斎藤道三、土岐頼芸、松永久秀は一癖あって面白い。しかし肝心の光秀がどんどん透明感を増している。彼の妻の煕子も同じ。たとえ群像劇であっても、主人公がしっかり存在感を示さないと、ドラマの魅力は半減してしまう。駒の出番を少なくして、光秀の活躍を多く描いてほしい」

   「いや、光秀の妻・煕子(ひろこ)は主張しないのかと思ったら、ハッキリ帰蝶のことで嫌味を言うタイプでしたね」

   「存在感がない云々と言われていますが、長谷川博己さんの光秀がここにきてなかなか良いではないかと感じてきた。無味無臭の感じが良い意味で光秀の繊細さを出している。明智光秀はこれでいいと思えてきた」

   「ここまで、存在が完全に無害な光秀。特に際立って何か成果を上げているわけでもなく、上司の命令に従い、いい意味で平凡な中間管理職会社員のイメージ。そんな彼が、あの信長に謀反するってすごくない?と今からワクワクしています。今はまったく見えない後の謀反に至る狂気を、成し遂げんとする光秀なりの正義と覚悟を、早く見たい!だから、あえて普通の人物を描いているのかなと感じます。これは、最後に見返した時にすごい作品になる予感です」

   「同感。光秀は今のところ線が細く描かれているが、これってわざと?本能寺の変を劇的に描きたいから、その落差を強調したいがために、最初は印象薄く描いているんだろうか?」

   最後に、斎藤道三と帰蝶の親娘関係に関連してウンチクの声を紹介する。

   「戦国の姫君は皆、物として扱われた、政略結婚で不幸だったというご意見を散見します。しかし戦国大名たちも娘を愛していたと思うのです。有名なのは最上義光と北条氏康。義光は娘を豊臣秀吉に殺され家康に付きました。氏康は娘が裸足で逃走する状況を作った武田信玄と断交します。悲しい姫君の代表はお市さん(信長の妹)ですが、織田の姫君は割に愛されています。信長の娘は12人ですが、全て部下等の安全な相手に嫁がせています。危険な政略結婚には、姉妹や養女を使っているのです。対して息子ですが、信長の息子は11人ですが、天下人の息子にも関わらず4人が戦死しています」(テレビウォッチ編集部)

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