平成の歌姫・浜崎あゆみとエイベックスのプロデューサー松浦勝人氏のドロドロ愛憎劇をモデルにした連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)が18日(2020年4月)に始まったが、あまりにぶっ飛んだ展開に、ネットでは「コレ、ホントにあった話?」「芸能界ってこうなの?」と話題になっている。
原作は、ノンフィクション作家小松成美氏による「事実を基にした」フィクション小説。浜崎あゆみがスターダムに駆け上がるまでのデビュー秘話と、松浦勝人・現エイベックス会長との不倫の大恋愛を2人へのインタビューを元に書いた話題作。主役のアユを安斉かれん(20)、松浦氏をモデルにしたプロデューサー・マサを三浦翔平(31)が演じている。海賊のような眼帯姿の田中みな実がマサの秘書役で登場、嫉妬と裏切りで暴れまくり、主役カップルを食う存在感を示した。
濃すぎるキャラ、くさいセリフ、ベタな展開にツッコミ満載
アユ役の安斉かれんはJ--POP歌手で、若き日の浜崎あゆみ(41)とルックスがそっくり。浜崎と同じエイベックス所属だから、本人のご指名なのだろうか。ただし演技力はイマイチだった。
物語は、高校生のアユが芸能人になって家族の生活を楽にしようと福岡から上京。六本木のディスコのVIPルームでレコード会社のカリスマプロデューサー、マサが次のスターを探していると聞き、ディスコに出かける。多くの女の子たちとマサの前に並んだアユだが、女の子の顔だけを見て次々と切り捨てる傲慢な態度に、「神様ですか!」と食ってかかって......という展開。
ネット上では、濃すぎるキャラ、くさいセリフ、ベタな展開にツッコミ満載。「笑いすぎて腹が痛くなった」と称賛する一方、「演技ひどすぎて内容が頭に入らない」とこき下ろす声まで賛否両論だ。まず、いやあ、笑えた~という声は――。
「アユとかマサとか、チャラくて、軽~い主人公たち。ザ・90年代なバブリーなファッションに身を包んだキテレツな登場人物たちの濃ゆ~い演技がいちいち笑いを誘う。特に高島弟。この最悪のご時世に少しでも笑いが欲しい人は見て損しないんじゃないかな。上手くいけば化けるかも」
「まずはこのご時世にオンエアできた強運がすごい。そして胃が痛くなるぐらい笑えた! 誰が見るのかと思っていたけどすごい。全員が笑わずにコントを演じてると思うとすごい。来週も見ます」
「バブルっぽくてよかった。三浦さんがカッコよかった」
「三浦翔平、高橋克典、高嶋政伸の共演はなかなか観られないので楽しみにしていた。特にこんな深夜番組(編集部注:夜11時15分~)に人気のある高橋克典、高嶋政伸さんが出演してくれるのは大変嬉しい。来週は水野美紀がアユを罵倒し水をぶっかける、クレイジーなスパルタ講師で出てくるというし」
「海賊眼帯」田中みな実のぶっ飛んだ怪演技に賛否両論
「マサ、怖い人かと思えば、めちゃくちゃ優しいジャン。ところどころ優しさが見えて引き込まれた。きっとアユが事務所やめるか悩んでタクシー降りてマサに会いに行ったのは嘘でしょう? 家の中に入れてもらえなかったのは本当かも。だって奥さんいたもんね。でも、入れてもらえずに外で歌うのも実話なの? どこまでホントなの?」
「三浦翔平、あまりにもクサくて笑っちゃう!田中みな実の役、あんな人ホントにいたの?フィクションだとしたらお笑い狙い? アユ役の子、がんばっていると思う。当時のアユに似ているし、声や喋り方もよく研究している。終始笑いながら楽しめた」
「アユとは同郷なので、個人的に頑張って欲しいと思って見ています。松浦氏やアユがいなければ生まれなかったモノもあったと感じる。田中みな実、狂気的な役が上手い(笑)」
いやあ、ひどかったという意見は――。
「主人公アユの演技があまりにも大根。新人なのは分かるが、容姿優先しすぎにも程がある。なぜ、田中みな実は眼帯秘書? あと白濱亜嵐、演技がオーバーすぎてジャマなキャラ。あと10年早くこのドラマがあればいくらか話題になるかと思うが、やはり浜崎あゆみ自体、話題にならない今、時代の流れ的には厳しい気がした」
「脱落した。アユ役の子、なんなの? セリフ棒読みだし、笑うと顔がひきつっているし、色々痛い」
「浜崎あゆみの本心が聞きたい。こんなドラマでいいの?」
「チープ感ハンパない。ケータイ小説っぽい。CGもいままで見たことないくらいダサい」
「全体的に痛々しく恥ずかしいセリフの数々に加え、田中みな実のくさい演技がこっぱずかしく、いつの時代かと思ってしまった。ホントにあんな人がいたら、ネジがおかしすぎ。いくら美人でも惹かれないでしょ。マサがこの人とも付き合っていたなら、奥さんいて、アユもいて、3股やっていたのかと思って集中できなかった」
「期待していたのに、脚本がひどすぎてコントドラマかと思った。キャストも題材もいいのにもったいない」
「名のある俳優さん以外の演技がみんなひどすぎて、見ているこっちが恥ずかしくなるレベル。ダメなところに目がいって、内容が全く入ってこないけど。逆に伝説になるんじゃ?」
「原作をベースにしつつ、同じ鈴木おさむ脚本の『奪い愛、冬』(編集部注:2017年テレビ朝日のドロドロ恋愛ドラマ)仕立てにしているのかな? そしてヒロインだけ大真面目にアユを物真似した喋り方。私がアユ本人だったら、こんな作りにマサとの思い出が馬鹿にされているとしか思えないけどねえ」
「同感。浜崎あゆみの本心が聞きたい。こんなんでよいの?」
ちょうど、番組が放送されている最中に週刊文春のウエブサイトが松浦勝人会長の「大麻疑惑」を報じた。
最後にこんな声も。
「文春砲炸裂!最終回まで放送できるのか?」(テレビウォッチ編集部)