新型ウイルスに化けの皮はがされた小池都知事...コロナ便乗でちゃっかり都知事選の事前運動

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「コロナ離婚」じゃ済まなかった自粛殺人殺人事件――「あんたの稼ぎが少ない」と言われて妻殴打

   さて、このところ「コロナ離婚」「コロナDV」という言葉をよく聞く。4月5日、東京・江戸川区のマンションに住む、59歳の会社員の亭主が、カミさんと飲んでいて、彼女のいった一言でカッとなり、平手でカミさんの頭を殴って死亡させる事件が起きた。週刊文春によれば、普段は、近くの居酒屋で2人で酒を呑み、孫を可愛がる夫婦だったという。だが、このところのコロナの影響で、妻のアルバイトも減ってきて、生活への不安があった。

   亭主を怒らせた言葉は、「あんたの稼ぎが少ないのよ」だったという。気持ちはわかるが、「それをいっちゃお終いだ」よ。

   他人事ではない。わが家も「コロナ離婚」の危機にある。といっても、年中危機にあるのだが、とくに昨今は、切迫してきている。普段は、週に6日はオフィスにいるから、カミさんと顔を突き合わせるのは日曜日ぐらい。それも夕方まで競馬で忙しいから、2人の会話は極めて少なくて済む

   先週、帯状疱疹になったこともあるが、家で仕事をしたり、本を読んでいる。こんな生活は結婚40年になるが、初めてのことだ。どうカミさんと付き合えばいいのか、毎日試行錯誤である。彼女のほうも、いつもなら趣味の仲間と会えるから、外で鬱憤が晴らせるから何とかなるが、コロナはいけませんな。

   出るのは買い物だけで、四六時中家にいると、一触即発の危機が日に何回かある。老々離婚しても、相手がいるわけでもないからなと、自分をなだめている今日この頃である。

   家にいると、嫌でも朝はワイドショーを見ることになる。見るたびにテレビに向かって怒っているのだが、これも身体にいいわけないよな。それにしても専門家というのは、ときに、とんでもないことをいうものだ。

   厚生労働省のクラスター対策班は15日、新型コロナウイルスの感染防止策を何も行わなかった場合に国内で約85万人が重篤に陥り、約42万人が死亡するとの推計を発表したが、なんで今頃こんな極端な数字を出す必要があるのか。アホなワイドショーに便乗して、これ以上国民を怖がらせようというのか。いい加減にしてくれ。

   今朝のワイドショーでは、ノーベル賞受賞者というのが出てきて、PCR検査を全員に受けさせろといっていたが、どう頑張ったって1日1万人だよ。東京だけでも、まだ受けていないのは7~800万人はいる。終わるのに2年かかる。

   これは都心にある大学病院の院長だったが、満員電車はいけません、だから私は毎朝タクシーで行っているといっていた。おいおい、タクシー代は誰が払ってくれるんだよ。小池のところへ領収書を持って行けば、払ってくれるのか? こんな連中が、テレビという公器でたわけたことをいっているんだから、コロナ騒ぎはおさまりゃしないね。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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