神奈川県医師会が明かす医療崩壊の実態「防護服が足りず、レインコートやゴミ袋、シャワーキャップで代用」と悲痛な声

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   新型コロナの感染者が急増する中、神奈川県医師会がHPに「マスクやゴーグルなど必須装備が絶対的に不足する中どうすればよいのか。感染者のカーブを少しでも緩やかにしなければ、医療は崩壊します」などと医療現場の苦悩をつづり、話題になっている。

   コメントを出した神奈川県医師会副会長の宮川政昭副医師は「一部では医療崩壊が始まっている」と指摘する。宮川医師は、緊急時の装備が不十分なため、苦肉の策でレインコートとシャワーキャップで対応していることを明かした。ゴミ袋を防護服代わりにしている医師もいるという。

   「ドライブスルー検査などで検査数を増やすという声もあり、医療機関ももちろん、もっと円滑に検査をしてほしいと願っている。ただ、行政側の人員や防護服や消毒薬が少なく、新しいPCR検査システムを構築しないと二次感染リスクが増え医療崩壊につながってしまう」と宮川医師は指摘する。

医療従事者をさらに追い詰めている差別といじめ

   神奈川県は早い段階から「陽性者全員入院」の原則ルールをやめ、無症状と軽症者は自宅待機、中等症は重点医療機関、重症者は高度医療機関と分けて収容する「神奈川モデル」を構築していた。このモデルの下、検査拡大が期待できるということだったが...。

   宮川副会長は黒岩祐治知事に「神奈川モデルを否定するわけではないが、混乱している現場に来て肌で実情を感じてほしい」と要望する。現場ではなかなか、モデル通りの運用ができないという悲鳴だ。

   昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「中等症の陽性者をどのように集めるか、現場ではすでに混乱が起きています。いわゆる発熱センターのような外来患者を受け付ける場所で同時に検査もするようにしないと、一線の現場は混乱する」と話す。

   また、宮川副会長は、医療従事者の家族が保育園や会社に「来ないでくれ」と言われるなどの心ない差別が、医療従事者を精神的に追い詰めていると訴える。

   伊藤利尋アナ「看護師の子どもが同級生に『バイキン』と呼ばれたということもあるようです。あってはならないことはいわずもがなです」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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