新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されて初の週末(2020年4月11、12日)、横浜市の潮干狩り場は規制の柵を乗り越えてつめかけた客でいっぱいだった。
例年1日4万人以上の人出でにぎわう「海の公園」「野島公園」で、おととい11日は天候も潮干狩りに絶好だった。緊急事態宣言を受けて砂浜にはオレンジ色の網や金属製のフェンスが張られたが、齋藤寿幸リポーターが行ってみると、柵をためらうこともなく乗り越える男性や大股でまたぐ女性が続いた。
警備員がいてもおかまいなしの無法地帯
「けっこういますねえ。おもむろにまたいでいきます。みなさん、バケツをもって貝を掘っています」という。警備員がいてもおかまいなし、すぐ横に立っていた年配の警備員は「権限がないからさあ、あとは警察を呼ぶしかないよ」と浮かぬ顔をするばかり。これではなんのための警備か、あまりに無策と言うほかない。
2日連続で来たという女性は「つい行っちゃおうか、ほかの人もやっているからと、そう思っちゃいけないですよねえ。けっこう大きいのがとれたからパスタにするか、フフフ」と悪びれもしない。ウエットスーツで袋にずっしりの貝を持った男性は、インタビューにも無言で足早に逃げ去った。
家族連れの男性は「ダメと言われると行き場がない。みんな入りますよ」と言い放った。中には「ここは、はいどうぞ入ってくださいと言っているみたいなもの。警備員も傍観だ。ばっちり木で囲っちゃえばいいんだよ」と言いながら侵入する人もいた。
石原良純(タレント)「いやあ、もう。危機感を持っていない人がいるかと思うと怖いなあ」
司会の羽鳥慎一「感染を実感できない人もいて、潮干狩りや(営業中の)お店にという現状が出ているのではないかと思います」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「想像力の問題です。身近にせまってからでは遅いのですがね」