古内裕一(石田星空)が教会で見た聖歌を歌っていた少女、関内音(清水香帆)は、出張に行く父・関内安隆(光石研)と、学芸会までには戻ってくることを約束した。
音が学芸会の練習をしているときに先生から急きょ連絡が入った。安隆が子どもを助けようとして、その代わりに電車にはねられて亡くなってしまったのだ。
葬儀が行われて1週間が経過。音には安隆が亡くなった実感がわかない。そんな音たち3姉妹を連れて、母・光子(薬師丸ひろ子)が海に行く。光子は、遺灰を海にまき、音、吟(本間叶愛)、梅(新津ちせ)の3姉妹と一緒に手を合わせた。
音は「お父さんに会いたいよ、会いたいよ」と涙ぐむ
いつものように銭湯の帰りに、団子屋に寄る光子と3姉妹。
音「お父さん本当にいないんだね。こうやって銭湯も一緒にこれないんだよね。もうご飯も一緒に食べられないんだよね」
そう言いながら、音は涙ぐむ。
光子「音、泣いていいんだよ」
音「お母さん。お父さんは、なんで私たちを残して他の子を助けたの?その子の方が大切だったの。お父さんに会いたいよ。会いたいよ」
光子は吟、音、梅を抱き寄せた。
光子「お父さんはいる。あなた達には見えないけど、ずっとそばにいるのよ」
安隆が不在となり、光子は「馬具製造・卸商」を継続しようと決意する。しかし、大口取引先の陸軍との仲介役として仕事の口利きをしている打越金助(平田満)は、光子の窮状を見て契約終了をちらつかせてくる。また、関内家にいても仕事がないと言って、馬具職人の岩城新平(吉原光夫)も去って行こうとする。
一方、竹取物語の稽古では、かぐや姫を演じる良子(田中里念)が問題を起こし...。(NHK総合あさ8時放送)