「いつもパッ消える久志君が絶妙のスパイスになっている」
「鉄男の書いた趣深い詩。空にかかれし満月の 地上に落ちて はかなくも 光里包みて 紅燈(こうとう)の 小袖を濡らす 涙雨......紅燈の『こ』と小袖の『こ』。韻を踏む、とまでには至っていませんが、当然ながら孤独の『こ』と連関している。この幼さ、脆さ、危うさといった未完全な部分をしっかりと描いているからこそ、子役の皆さんの存在感が、胸を打つのだなあ」
「明日の食うもんの心配した事があっか?俺は毎日だ!でも、俺は乞食じゃねえ!泣かせますね。昔の子供は強かった。99で死んだ婆ちゃんが大正5年生まれだったから、それより前の時代の少年です。こういう人たちが作ってきた日本に生を受けて幸せだなあなんて思いました。頑張らなくちゃなんて思います」
「裕福な家庭と貧困な家庭の子供が、今後、どういう風に絆を結んでいくのか。 久しぶりの男の子の物語も良いですねえ。 早く、次の物語が観たい。 ああ、待ち遠しい」
「鉄男と裕一がやっと友達になったと思ったら、まさかの鉄男一家の夜逃げ。裕一もショックだったでしょうが、鉄男はどれほど悔しかったでしょうか。もう鉄男を演じる込江大牙君にウルウルしています。『俺は筋は通す男だ』。この台詞に泣きました。こんなに小さいのに大きな苦労を背負わされて。でも、天賦の詩作の才能を与えられ、音楽の先生に認められ励まされ、裕一とは無二の親友となり、生涯の作詞作曲のパートーナーとなると今日聞いて本当にホッとしました」
もう一人の少年、久志にもこんな声が。
「いつもパッ消える久志君。このようなデフォルメを超えた脚色や演出は、一つ間違えばドラマを壊すこともありますが、とても活きていると思います!久志くんのセリフは、間接的に視聴者にも伏線を張り巡らしていく役割も担っているようですね。キャラクターの作り込みが明確かつ精緻で、各々のキャラに合ったデフォルメがドラマをうまく盛り上げてくれていると思います」
最後にこんな声を紹介する。
「朝ドラにわくわくさせられるのは何年ぶりだろう。男の主役同士の友情が描かれたのって初めて見たような気がします。これからも楽しみです。物語の展開に無駄がなく、ひとりひとりが生きている。中でも、個性豊かな3人の子役たちと藤堂先生から目が離せない。このままのクオリティが続くことを願っている」(テレビウォッチ編集部)